日記2023/4/17

〇相変わらず
 3年位前に、男の人のなかで、人権感覚の真っ当さにおいて分断が起きているのでは、ということを書いていた。

そして3年たって思うんだけど、男の人全体の感覚、このときから進展しなさ過ぎてない!?

 3年前に、自分の人権感覚をより良くしようとしている人が生まれはじめているということを感じているのに、いま、世間を見渡してそこから全く進展がないのはこれはどうなんだ。もちろん自分の勉強や更新についても、あまりにも遅いのは不甲斐ないんだけど、それにしてもウンコみたいなおじさんの「量」が変わってなさすぎないか? と思った。

自分についていえば、どれだけ考えを変えてみよう改めてようとしてみても、そのたびに気が付く男性既得権に思い至って、どんどん「これもかー」としんどくなるということはある。 
学べば学ぶだけ自分の考えが、ここも今日も、間違っていたという感覚。
それは、もう治らないんじゃないか、つまり自分の感覚は「根腐れ」しているのではないか、という絶望の感覚だ。
その傷が痛んでいる状態で自分が世間とどう接続できるかと考えている間にも、世の中でウンコみたいな行動をとるおじさんが目について、同性としての「気持ちわかる感」というか、同根から生えて僕がいるという感覚に傷が膿んでいく。

あきらめそうになる。もうこうなったらあの悪名高い「おじさん」でいっかぁ!と闇落ちの道が見えている。

僕は、本を読んで、文字を書いて、たまに人に聞いて、ここでなんとか踏みとどまりたい。


◯驚きのアイデア
 例えば何かのタイトルとか、例えば何かの段取りや内容とか、今までは、漠然と思いつきたいなーと思いながら生活していると、いつのまにか見合ったアイデアが浮かんできて、それなりに決まっていた。 
 だけどここ最近1年くらい、マジでびっくりするくらい何も思いつかなくなっている。 そして、思いつかないままに期限が来たのでしっかり時間をとって考えてみたアイデアが、またさらに驚くほどつまらないのだ。
この現象はなんなんだ。今まで別にいいもの思いつけていたとか自分にセンスがあるとかそんなふうに思ったことはないけど、自分的に、概ねOK、周りの人もそれなりに納得みたいなものは出てきたのに、マジで信じられないくらいつまらない。

昔から聞く「年齢を重ねて、面白い物事に見慣れて新鮮さが失われた」という言説がこれなんだとしたらマジで苦しすぎるんだけどヤバくない!?と焦っている。

「自分に期待しすぎている」という段階は過ぎていてほしくて、自分なんてこれくらいのものだという位置から努力して思いついてみたいが、まだまだ自分に期待しているとしたらどうしよう。不安だ。


〇読んだ本
兼本浩祐「普通という異常」
村上春樹「街とその不確かな壁」
高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」
宮内悠介「かくして彼女は宴で語る」
橋本治「黄金夜界」
桐野夏生「燕は戻ってこない」
阿佐田哲也「麻雀放浪記1青春篇」
石川善樹「問い続ける力」
水野しず「親切人間論」


水野しず「親切人間論」超面白くていい本だった。途中わからないところもあったけど、冒頭に「本は全部読まなくてもOK」と書いてあるのがマジ親切で、本が好きでよかったなーという気持ちになった。

村上春樹の新刊は、そういえば村上春樹ってこんな感じだったよなというのと、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」は大学生の時に読んで面白かったはずだけど、マジでまったく内容おぼえてないので、もう一回読んでみようかなと思ったよ。

サブウェイのアボカドベジー食べます