外からのイメージ

UKの有名な楽器店のAndertons MUSICのHP(https://www.andertons.co.uk/) を見ていて、多くの商品に独自に追加した文言が表示されていることに気がついた。
これ自体は、「どんな商品なのか?」というのがすぐにわかるものが多い。
初心者や、特定のカテゴリで比較したり、ただ探索している人にとっては助かるものだと思う。
作業に少しは楽しさが加わるだろうし、良い効果が見込める。
何より、マーケティングのセオリーをしっかり踏襲している。

個人的に気になった点は、ドラムのブランドに書いてあったコピー

Pearl: 業界のスタンダード
TAMA: 日本のクラフトマンシップ
SONOR: 完璧な(非の打ち所のない)ドイツデザイン
MAPEX: 素晴らしい中級セット
YAMAHA: レコーディングで定評ある創造性のあるメーカー
Roland: エレクトリックドラムでNo.1
TOURTECH: 初心者の選択肢として完璧
ALESIS: 万能なデジタルドラム
Zildjian: 不滅のサウンド
SABIAN: 業務用でベスト
PAiSTe: すごく多様なラインナップ
MEINL: 人気の打楽器商品

というふうに書いてある。
これをメーカーや日本人が見たらどう思うだろう?

少なくともAndertons MUSICから見た日本のクラフトマンシップを感じるブランドは”TAMA”であるということ。
これはPearlやYAMAHAからしたら、あまり良い情報と捉えないのではないだろうかと思う。
でも、これはメインの工場の所在地という現実もあるだろうし、もしかしたら他にTAMAに対して特にイメージを持ってないということかもしれない。

このブランドに対する独自のコピーに関して、すごいのは比較をしていないこと。
ちゃんと特徴が出ていたり、競合他社も傷つけない。

MAPEXのコピーは秀逸。

ZildjianとSABIANの違いも興味深い。
この2社の関係はここでは割愛するが、オリジナルのZildjianに対して、SAIBIANが業務用途で使われてるって、どこの話かグレーなのも良い。
業務用途の統計なんて計るのは相当無理がある。
日本では「根拠を出せ!」と叩く人もいるかもしれないが、否定する根拠もない。

個人的には、シンバルブランドの並びにあるのにMEINLはパーカッションブランドとしているところに可愛さを感じる。

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