見出し画像

五城目 冬、イルミネーション本番 2/2

二日目。ふと光の様子が違うのに気付き、窓の外を見るとなんか真っ白! どうやらほんとに積もってしまったみたい。大阪やったらもう電車もバスも止まってしまいそうな天候で、ワクワクしてもうた。

画像1

おかずたっぷりの朝食にそそのかされて、結局ご飯をおかわりしたあとは、イルミネーションの準備のために内川地区に。
山あいの集落の間の道路を進むうちに、車窓から見える雪はどんどん深くなっていった。冬本番になると、1メートルを超すくらいの壁になるらしい。おっかない。

川沿いに広がる内川地区の中心に位置する内川生きがいセンターに到着、前回訪れたときに案内していただいた町内会長さんたちと再会。昨日HIKOBEで制作した設計図やイメージ画像をもとに、今回のイルミネーションのデザインの最終調整や、アドバイスを受けた。

画像2

画像3

みんなの表情は至って真剣。最初説明会のときに、小さな集落にイルミネーションを作ると言われたときにはイメージがあまり浮かばなかった。でもどんな場所で、どんな人達に見守られてイルミネーションが光るかがわかるようになったときに、静かな雪深い集落で、小さなエンターテイメントが地域の人の心をどれだけ明るくできるのか、少しわかった気がした。

最初建物の3階から吊るそうと思っていたイルミネーションは、2階のバルコニーからに変更。イルミネーションを飾ると言っても、昨日から降り続いた重く湿った雪が足元を邪魔するので、並行して雪かきもスタート。

画像4

左右にずらしたり、間隔を変えたり、下から引っ張ってみたり、いろいろ試行錯誤しながら設置作業は進んだ。

画像5

画像6

このあと浅見内っていうちょっと奥の方にある集落の木と、小倉っていう集落にある公民館にも飾り付け。
ときより雪が降る、ゼロ℃の環境の中で、寒さに慣れない関西人はもうへとへと。靴の中は濡れて冷えて、結構疲れ切ってしまった。
地元テレビ局の取材に応えたあとは、一旦小倉温泉に戻って、夜の懇親会のために身体を温めた。

画像7

画像8

そしてついに、イルミネーションの点灯式。内川地区の入り口である、黒土という集落にて。
街灯も殆どないような道路に集まる、内川の住民の皆さんと関西チーム。
それぞれの町内の会長さんと、僕ら関西チームの代表としてしいちゃんがスピーチしたあと、ついに点灯。
冬の間どうしても暗い時間が長くなるから、こうやって明かりがあるときっと気持ちも明るくなるかも。

画像9

画像10

点灯式が終わったら、自分たちが設置したところや、他のお家のイルミネーションも見に回った。
僕らが設置していたときはまだ明るかったから、実際にどんなふうに見えるのかわからなくて不安なところもあったんだけど、町内会長さんらも喜んでくれるような出来栄えで一安心。来年以降もこれに追加してって、どんどん立派なイルミネーションになったらええな。

画像11

そっから浅見内、小倉を見に回って、黒土に戻って、ついに懇親会。
地元のお母ちゃんたちが台所でモツ煮を準備してて、町内会館にいい匂いが広がる。
町内会長のちょっと長い挨拶をありがたく聞いたら、とりあえず乾杯。みんなバラバラに座って、どっから来たんかとか、どんな仕事してるんかとか、お酒を交わしながらざっくばらんに話す。
最初はちょっとカチコチやったけど、お酒が回ると次第にほぐれてきてめっちゃ仲良しに(笑) 東北の人はやっぱりお酒が大好きで、一緒に飲むと色んな話をしてくれる。

画像12

画像13

ちょっと落ち着いたところで、たこ焼きとお好み焼きの準備! ちょっと手狭で、ハケとか足りないものがいくつかありつつ、本場の味を食べてほしくて一生懸命調理。
たこ焼き300個は焼いたな。

画像14

だいどころでいろいろ準備してくれてたお母さんたちにも食べてもらって、すごい喜んでもらえた。
懇親会は、お腹も足りてきたところでカラオケが始まって、参加者の数名は結局3次会まで残った。0時ちょっと前に町内会館を離れて温泉に戻ると、早めに戻ってた人らが飲んでて、結局1時半ごろまで。



翌朝、三日目。前日までの疲れと、昨晩のお酒が効いて、結構フラフラ。
温泉が唯一の救いか… 朝からゆっくり浸かる。

朝食を頂いて、小倉温泉から向かったのは、BABAME BASE。
前回つくった縄文土器と、ドキドキのご対面。しかし漏れ聞こえてきた情報だと、結構な惨状だとか…
とりあえず廊下にまとめてある土器を確認しに向かう。

画像15

んで、並んでいたのは、うん、割れた土器(笑)
粘土をこね始める段階で、土から空気を抜く作業をしなかったこととか、野焼きのときの温度差が大きかったこととか、疑わしい要素だらけなんだけども、それでも物によっては結構きれいな形で残っていたりした。

画像16

それなりに重い彼らを持って帰るより、他の秋田土産を持って帰ったほうがいいかなぁと言うことで、別れを告げた。

そっからは、1月の18日に予定されてる報告会への準備。関係人口プログラムに参加してみて感じたこと、自分のゆかりのない土地に来て、観光だけじゃなくその土地に暮らす人と関わりを持って、お互いのことを話して、感じたことを伝え合うこと。
最初は関係人口がどんな関係性を指すものなのかみんな手探りだったけど、2回の訪問を終えた今、それぞれの関係人口としての関わり方を見いだせたんじゃないかと思う。

必ずしもまた秋田に来ることが全てじゃないし、自分が興味を持った土地に足を踏み入れてみることが一番大事なんじゃないかなぁと思った。

画像17

画像18


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?