やりたいことはトラックの中で見つけた〜YouTuber編②〜
毎日色々な場所でギターを弾きました。
トラック運転中にはYouTubeで『再生回数の増やし方』的な動画や『サムネイルの作り方』みたいな講義動画を流し、音声だけを聴いて勉強して頭の中でイメージを作り、帰宅後にパソコンで編集する。
という生活が半年、一年と続きました。
同時にSNS、特にツイッターに注力して#弾いてみた。を毎日のルーティンにして発信するのが日課となっていました。
しかし一向に視聴回数やチャンネル登録者が増える気配もなく、時間だけが過ぎていくといった感じでした。
それもそのはず、誰の得にも学びにもならないただの自己満足動画でしたので。。。この頃は随分と友人連中にも冷やかされたものです(笑)
「増えた?」とか、「まだやってんの?」など。
それでも思います。やってよかった、と。
あの時、「やってみたいけど恥ずかしいな」「馬鹿にされるかな」といった自分の羞恥心やくだらないプライドに打ち勝って、とにかく『やってみた』ということそれ自体が、人生の大切な思い出になりました。
あの頃の自分が見ていた景色、感じていたことが動画を観ると鮮明に昨日のことのように思い出せるのです。人生の1ページとして10年後でも20年後でも見たいと思えます。
この経験を通して感じていることは、「自分で自分の人生を作ろうぜ」です。
会社に「この仕事をやれ」、「これを売れ」と言われるがまま働くそれまでではなく、やりたいことを見つけてそれを自ら実行する。残す。その一歩を踏み出すことが大事なんだと思います。
たとえなににもならなかったとしても。
笑われても馬鹿にされても、そんなのどうだっていいのです。天は笑いはしないのです。葬儀社勤務の過去をお話しましたが、人間いつ最後が訪れるかは本当に分かりません。普段は身の回りの死に触れる機会がないだけで、実際は私が住む小さな町でさえ、本当に老若男女様々な形で「その時」を迎えています。辛かったことは、家族の方から故人が「あれやりたがってた」、「あそこに行きたがってた」「夢半ばだった」という話を聞くことでした。
大切なことは生きている「今」、もっと言えば生かされている「今」なにをするかだと思わされました。
私のトラックでギターを弾く生活はあっという間に過ぎました。
正直あまり覚えていないほどです(笑)
編集作業もとてもおもしろく、素人なりに色々とアイデアが出てきたり、YouTube攻略系YouTuberさんの講義動画で研究したり、真似をしたり。勉強になることばかしでした。いわゆる学業、前回挑戦の行政書士試験の法律の勉強のようなことばかりが「勉強」なのではないことを知ったのです。
弾きたい曲が尽きるまでやりきりました。その「やりきった」という思いに逆らうこと無く、私のYouTuberは一年で幕を閉じました。
ちなみにギターが趣味という方も多いと思いますが、違う環境で弾くこと自体がとても新鮮で楽しいので試してみてほしいと思います。誰もいない海や川、山や野原は探せばいくらでもあります。私もいまだに自家用車にはいつも小さいギター(ZO-3)を乗せて弾きたい時にどこでも弾けるようにしています。
とはいえ「脱、肉体労働」の道はなかなかに険しく、まだもう少し先のお話となりそうです。
ちなみに「観てみたい」という物好きの方に関してはYouTube『かんめー2019』に残してますのでどうぞ(笑)
つづく
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