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花って撮りたくなる

 可愛いは無敵だ。常々そんなことを思っている。私は可愛い人が好きだ。私の言う可愛いとは、顔・体型・言動・仕草などが自分好みの女の子のことを指す。今はSNSが発達しているため、好みだと思った女の子の写真や動画がごろごろ転がっている。とてもありがたい時代だ。
 さて私がどうしてこんなにも可愛い人好きになったのか。特にきっかけは思い出せない。高校生くらいから気づいたら、可愛いアイドルや女優さんモデルさんの写真を保存し、隙間時間ができる度に眺め癒されていた。こんな風に文章で書くとなぜか生々しく、性的に見ているのか!と思う人もいるかもしれないが、実際のところそんな気はさらさらなくとっても澄み切った心で見ている。
例えるなら、道端に咲く好みの色や形の花もしくはお花屋さんで作ってもらった花束を愛おしく眺める感覚に似ている。視覚的に癒され生きるパワーをもらう。だから可愛い人は偉大であり無敵なのだ。
 しかし現代を女子大生として生きているわたしの周りには、その"可愛い"という価値観に悩まされている女の子達がたくさんいる。白い肌に二重のパッチリお目め。サラツヤ黒髪ロングストレートにちょい肌見せのトップス。細いされど程よい肉付きもある足に活発さもプラスするためのスニーカー。これが現代の女子大生の目指すbestof可愛いではないだろうか。あくまでも私のど偏見とど独断であるが、あながち間違いでもないと思う。もちろん多様性の時代として、周りに惑わされず自分の好きを追求しようとしている子も存在し大学を見渡しても様々なタイプの子がいることも事実だ。しかし圧倒的に現代のbetterに合わせている子が多い!自分も含め全体の7割くらいの女の子の見分けがつかない!別に良いとか悪いとかいう話ではない。ただそれくらい流行りの力は強いし、可愛いという価値観のもつ恐ろしさを実感していることを伝えたかった。多くの女の子が明確な答えのない可愛いに向き合い、スキンケアを頑張ったりメイク動画を見て何回も自分の顔で試したり脱毛行ったりそのお金を稼ぐためにバイトしたりそれでも理想に近づけなくて落ち込んだりしながら生きている。なかなか治らないニキビがあるせいでマスクを取りたくなかったり、肌見せしてみたいけど濃い毛のせいでできなかったり、美容品って高いから良いものあんまり買えなかったり、それでも得体の知れない可愛いに向かって少しづつ努力している。そんな人々がいることを忘れないでほしい。きっと悩むことはやめられないから、頑張ったら認め合える世の中であったらいいなと思う。
                はなり


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