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食べ終えても終わりではない

 食べることが好きな私にとって、フードコートは一種のテーマパークである。オムライス、ハンバーグ、グラタンなどちびまる子ちゃんの大好物もあるし、クレープ、ファーストフードなど現代のワクワクする食べ物の代表達が寄り集まってできている。何にしようかメニューを見て回って、最終的に1つに決める。人生色んな決断があるけど、トップレベルに難しい決断だと思う。志望校決めるより難しいんじゃないか?だって選択肢がありすぎる。学校は多くても5.6個だろう。フードコートのメニューは軽く50は超える。そりゃあ人生が決まるほどではないけど、ご飯を中心に生きている私にとっては、その日の機嫌を決めてしまうものだ。慎重にいきたい。というか、受験だって今思えば人生を決めるものではない。どこにいったって、辛いことも楽しいこともあることには変わりない。もちろん落ちた時は人生のどん底かと思うくらい辛いけど、実際に人生のどん底なわけではない。むしろ人生のネタになる。落ちたことがきっかけで運命の相手と呼べる人に出会える可能性もある。まあそう思えるようになるには時間がたっぷり必要だが、どんだけ時間がかかっても必ずポジティブに感じられる日がくる。私はそう信じている。
 長々語って何が言いたいかというと、受験における決断もフードコートにおける決断も大きな違いはないということである。明確な成功失敗はあるが、人生における正解不正解ではない。その時点での感情が大きく波打つだけで、どんな決断も大きなネタになる。フードコートで食べた親子丼が最高だったら、あそこおすすめだよ!ってネタになるし、食べたクレープの生地がふにゃふにゃで悲しかったら、こないだ食べたクレープ最悪だった!ってネタになる。
もし受験真っ最中の人が呼んだら、どう思うだろうか。想像はできないけれど、受験から遠く離れてみて感じた想いであることを伝えたい。
               はなり

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