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忘れる

あっという間に7月が終わりそうである。
もう夏至は過ぎているので日は意外と確実に短くなってきている。
お盆が終わると特にそれが顕著になる気がする。

8月が一番暑いと思いがちだが、実はお盆を過ぎると7月よりも大人しくなったりするケースが多い。今年は特別異様に暑いのでそうはいかないかもしれないが、夏は必ず終わる。

日々、工場で働いていると外気から遮断されているのであまり夏を感じることはない。朝、出勤する時くらいだが、それだけで既にそれなりに日焼けしする。

仕事は楽しいのだが、コーヒーについてまだまだ知らないことが多すぎて、勉強しなければならない。新たな環境に投入され、これまでの立場をリセットされ、一番下っ端になる感じが非常に楽しい。
今日も、確実に切らなければならないスイッチを切り忘れており、尊敬する上司に割と叱られた。でも、自分は笑いながらすみませんと言っていたような気がする。緊張感がない訳ではないのだが、新鮮過ぎて笑ってしまう。ダメなのだが、楽しくなってしまう。

前にいた喫茶店では歴の長い人になっていたので、当然機械のスイッチは把握しており、そういう初歩的なミスはしなくなる。ずっとそういう場所にいると「自分は初歩的なミスはしない人間だ」と思い込んでいたように思う。ちょっと環境が変わるだけで、ちゃんと教えられたことなのに、忘れてしまう。そんなものなのだ。

新しい場所で新しいことをやり、自分を常に洗い立ての炊飯器の窯みたいにすっきりさせておきたい。

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