【日記】コーヒー

昨日も仕事で2時間くらい焙煎した。
味チェックは他の人が担当したが、焼き上がりを見た感じは問題なさそうだった。

今から一年前の今頃はただのカフェのアルバイト要員で焙煎工場の「ば」の字もない状態だったので今の自分が若干信じられない感じもする。
とはいえ、なんだかんだ元々趣味だったものが一応仕事になったような感じがしている。

コーヒーを飲み始めたのは今から12年くらい前の大学生くらいで、実家にあったインスタントコーヒーだった。どこにでも売っている○ールードブレンドである。朝食のトーストとセットでカフェオレにして親が飲んでいたのを真似していただけで、特に好きという訳ではなかった。

そこから上京し23歳くらいの時、近所にあったカルディが店の入口でやたらとコーヒーの試飲を配っていたのが出会いかもしれない。
最初は店員の前を通ってもし自分にだけくれなかったら泣いちゃうと思って、配っている人がいない側から店内に入ったりしていた。次第に自意識過剰メンタルも薄れ、普通にもらって飲むと異様に甘かったが、その時「休日にコーヒーを自分で淹れたらなんかおしゃれじゃね?」と思い、カルディで初めてコーヒー豆を買った気がする。
小田急線の経堂駅の農大通りにかつて存在したカルディである。懐かしい。
もし、あのカルディが店頭で激甘コーヒーの試飲を出していなかったら、自分はコーヒーに目覚めていなかったかもしれない。

マイルドブレンドとかフェアトレードブレンドなどを飲み、電動のミルを買ったりして淹れていた。フェアトレードブレンドを飲んでいたのは、名前がなんかカッコいいからである。フェアトレードがどういうものなのかは調べず、ミーハーなノリだけでコーヒーを飲み始めた。

今働いているコーヒーの会社もカフェを運営しており、そこでアルバイトしようと思った理由も内装がお洒落でいつも混んでいて、カプチーノを出していて、「バイトがラテアート出来たらよくね?」と思ったからである。

世の中のために、みたいなことは1ミリも考えていなかった。
なんか、これ出来たらよくね?というだけで来た。
そんな生き方でいいのか不安ではあったが、昨日焙煎が終わってから、とりあえず良かったんじゃね?と思った。

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