今更、スズムの事件について語ってみる


(概要):

私がこの内容について記事…というかメモを書く理由として、一度この騒動について考察して世に出したいと思ったからだ。私自身、スズム氏のファンだったので騒動直後はかなりショックを受けた。
今となってはもう10年近く経った騒動。あの当時は、あることない事が入り混じり、ファンと盗作されたとされるファンの争いが激しく、考察し世に出すのは憚られる時代だった。さらに炎上商法まがいの噂も混ざったため、非常に混濁としていた。特に騒動の中心人物であったまふまふ氏のファンは熱烈な人も多いため、なかなか適当なことは言えなかった。
しかし、もう10年立つので騒動も風化している。関係者もこのことを墓の中まで持っていくつもりに思える。この騒動はボカロ界の一大ミステリであり、ミステリとして非常に考察のしがいのある内容に思えた。まさに事実は小説より奇なりである。
あくまで楽しみとして、この事件を考察していきたい。
  まず重要な事として、現在スズムはAnchor(鈴木大記)名義でアーティストとして活動している。スズム=鈴木大記であることは、プロフィール内容や年齢、人間関係、メディアでの喋り方や投稿文でのテキストの癖、音楽性、見た目、見た目などから明白である。[1]一切隠していないとも言えるレベルで、これが後述するような「謎」の一つである。
  以下、この記事で考察し解き明かしたい「謎」である。

  1. :どの曲がスズムの曲か?音楽性や歌詞の文体から考察

  2. :事件の真相について、歌詞内容やインタビューからの考察

(関係者との人間関係):

kemu(堀江晶太)とはkemu voxxのメンバーとして深い人間関係を持ちそうだ。騒動後も2017年に堀江晶太が演奏、鈴木大記が作詞・作編曲として共同で作成陣に関わっている。また、anchorとして活動し始めた後、尊敬するアーティストとして堀江氏の名前を挙げている。堀江晶太も同様に、「背景ドッペルゲンガー」のインタビューにおいて、kemu voxxにおける運営や楽曲作成におけるアイデアをスズムに感謝している。[1]これらのことからこの二人は騒動後も仲の良いことが伺える。
Anchorのインスタグラム(https://www.instagram.com/anchor_sound/)でも分かるように現在でも交流がある一人である。
そらる、さいねとは「あすかまそろにゃーず」のメンバーとして2011年あたりからかかわりを持つ。騒動後における関係性は不明。
150pとは終焉ノ栞プロジェクトにおいて共同で制作を行っている。騒動後、150pは150pとしての活動をほぼ停止しているのでその後の関係性は不明。(現在は若林友一として活動しているとされる)
まふまふ氏とは2012/12投稿された曲である仇返しシンドロームでの歌詞提供などからかかわりがある。後述するように盗作された側とされている。

(時系列):


中3~高2のネット文化、以降音楽活動を始める
2011にはあすかまそろにゃーずにおけるアレンジを、2012年後半から作曲
2011~2013にkemu voxxのマスタリングおよび調声を、2012~2015に終焉ノ栞の作詞およびノベライズ
2015/02にはスズム名義としての活動終了をほのめかしており、2015/10に活動終了
以降、2016年にAnchorでの鈴木大記としての活動を再開。定期的にアニメ、ゲームジャンルでの作曲や編曲を行う。2022年からは
自身初となるオリジナルアルバム「青春の後日」を発売。
(kemu voxxとしての活動):
人生リセットボタン(11/11/07投稿)~地球最後の告白を(13/05/06投稿)
以降、4年後(拝啓、ドッペルゲンガー)まで投稿されず
(終焉の栞):
孤独ノ隠レンボ(12/05/12)~やさしいおばけ話(15/07/18) 
アルバムとしては終焉React(2015/09)
(オリジナル):
孤りの君と一人の僕に(13/01)  からレトルトアイロニー(15/03/22) 
アルバムは2月 
この時系列のまとめはテキトーに調べたので間違っている部分も多いと思う。

(1. どの曲がスズムの曲か?):
  まず作曲で来たか、出来なかったかという意味でなら作曲は出来たと言ってよい。現在Anchor(鈴木大記)名義で、作詞作曲編曲を行っていることや、
  スズム時代ではkemu voxxにおけるマスタリングなど音楽活動はある程度音楽活動を行った経歴があるためである。以下、その音楽性と歌詞の特徴を考察したい。

(音楽性):

  音楽性を考察する上で、Anchor名義の曲を参考とする。Anchorとして発表した曲は全てスズムの曲と考えて良いためである。
  特徴としていくつか挙げられる。

  1. 疾走感の強い曲が多い。かなり速いテンポのメロディーにシンセとドラムの打ち込み、ピアノの音が目立つ。

  2. イントロでのかき鳴らすようなギターの音。4つ打ちのドラム。重低音はベース中心で、ドラムはEDM系の音ではなくロック系の音。

  3. ラップパート。

  上記はスズムをある程度知っている人なら良くイメージする「スズム節」と言える。
  こういった特徴はkemu voxxの楽曲の特徴とも一致する。kemu voxxで編曲を行っていた影響だろう。
  曲の例としては、「No.7」や「東のシンドバット」、「Resist」など。良くも悪くも一昔前のアニソンやJpopのような曲が多いイメージ。
  少し外れたところとして次の曲調もある。ポップス寄りの曲では以下のような曲調が多い。

  1. ポップスでどちらかと言えば「ふわふわ」した感じの曲調。

  2. 疾走感があるが、ゆっくり目でサビで大きく盛り上がるような曲調が多い。

  3. 上記のような曲調ではピアノの主旋律、ウィンドチャイム、教会の鐘のような音などキラキラした音が目立つ。また、明るさと共に感動的な曲調。

  曲の例としては、「青春の後日談」、「キズナ(編曲)」、「帰り道の色」など。
(歌詞の特徴):
  歌詞の特徴としては、上記のAnchorの曲を参考にする。

  1. 全体的に「夕日」が良く出てくる。夕日を表現するのに「オレンジ」という言葉を使う。

  2. ロック調の曲では英語やカタカナ、少し荒い口調が混ざる。良い意味でリズム感が良く、悪く言えば泥臭くダサい。

  3. 一人称はかなりばらけているイメージ。「君」と「キミ」、「僕」と「ボク」などは曲調や内容によって使い分けている。

  4. 過去を追憶するような歌詞、過去の日々を失ったことを悔やむような内容。

  5. 今ある日常に感謝し、時間が過ぎることを大切な人(=恋人、友人)と一緒に受け入れるような内容。

      6.青春時代や「大人」に対するシニカルな表現
      7.4字熟語を使った表現や、オカルトや哲学の内容を中心とした歌詞。
歌詞内容についてもkemu voxxとの共通性のある部分もある。グループで活動している以上、お互いに影響が考えられるため当たり前ではある
(どの曲がスズムの曲か?):
さて、ではどの曲が正真正銘スズムの曲と言えるか、主観で考察しようと思う盗作された対象としては、とりあえずまふまふ氏とする。(後述する真相が事実なら、無名のアーティストや名前が挙がっていないだけで他にもいる可能性はあるが。以下敬称略)
考察する上で、基本的に引退より2年以上前の曲はスズムの曲と考えてもよさそうだ。盗作をして時間が経ってから問題になるのは不自然だからだ。
とはいえ、あくまで曲調および歌詞内容、その年代における比較などから総合的に考察する。
また、まふまふの発言などの騒動の背景からの考察については後程より深く行う。
まず、過食性アイドル症候群など~性症候群は100%スズムの曲と言ってよい。上記のロック系統のサウンドで非常に特徴的だ。
また発表年もデビューしてすぐで、この頃は盗作などせず活動していた可能性が高い。人気もまだそこまでなく、あえて盗作などせずともゆっくり創作をすれば良い期間だったと考えられるからだ。
「孤独の君と一人の僕に。」も違うだろう。盗作された対象とされているまふまふの同年代の曲の曲調(サビの転調が特徴的な癖の強いロックサウンド)とは別物だからである。また、Anchorとして活動後のポップスサウンドに近い。歌詞内容も上記の特徴と一致する。デビュー曲らしく、アーティストとして活動を始める覚悟が垣間見える歌詞でもある。「孤独の君」は旧来の仲であるkemuのことと考えるとしっくりくる。
「へたくそユートピア政策」はどちらとも言い難い。まふまふ氏の発言として、「夢花火登校後、3か月は悲しかった」という話がある。投稿後という言葉をそのまま捉えるなら、この曲か世界寿命、嘘つきピータパンのどれかかである。
「世界寿命と最後の一日」は有名で人気だった曲なことや、お洒落でスズムとしての曲調からやや外れた曲であるため、よくスズムの曲ではないとされる。確かに、上記のスズムの曲調には当てはまらないような曲である。
しかし、完全にまふまふの曲とも考えにくい。というのも、当時のまふまふの曲はまだ作曲投稿中級者らしく、良くも悪くも当時ボカロジャンルではやっていたロックサウンド系の曲調だったり、シンセサイザーの癖が強いアニソン寄りの曲だったり、まだ音楽技術も拙いものだったからだ。主観ではあるが、こういったお洒落でオリジナリティに溢れる曲を一人で作れるとは考えにくい。歌詞内容も当時のまふまふ氏のものとは少し異なる。(物語形式よりも自身の苦しみを謳う内容が多かった)
また前述したように、年代を考えると活動終了表明が2015/10なので、おおよそ2年前である。スズムは「八日目、雨が止む前に。」のアルバム発表後(15/03)のインタビューで「スズムとしての名義は終了する」と予告しており、この時点で裏でごたごたがあったとしても1年半前のため、少し考えにくい話である。(メイキングなどではまふまふも参加しており、仲がとりわけ悪いようには思えない)このサウンドの感じ(ピアノの音など)は編曲者であるyasu氏の癖でもあり、曲全体にそれが強く出た結果だと考えられる。ちなみに、yasuはまふまふの楽曲におけるマスタリングなども行っている。
ただし、まふまふは生放送で「曲返して曲」と発言しており、その曲がミリオン近くの曲であったと発言したという話がある(2015、2016)。また、自身の作っていた曲が自分の名前を伏せられて勝手に投稿されたという発言がある。この発言に一致しているのは、この曲しかない。
ただし、この曲が入っているアルバムのレコーディング(曲投稿前)はまふまふとスズムは一緒に行っており、その時点でスズムに曲の権利が渡っていることが分かりそうなものではある。そのため、後述する「真相」で挙げるように、いわゆる「パクリ」程度やメロディーの一部を参考にしたとする説がしっくりくる。
「嘘つきピーターパン」メロディの骨子を支えているファミマのコードについては、彼が音楽活動をした時に「ファミマのコード」を練習として使ったと語っており、そういった意味で本人らしい曲である。曲調についてはまふまふ氏の当時の曲として考えても不自然ではないので判断が難しい。
ただし、この曲は歌詞の主張がスズムらしい曲である。ニコニコの曲説明で「今日は主役の居ない誕生日の話をしよう。」とあり、歌詞にも「一番奥の席が空く誕生会」とある。実はこの曲が投稿されたのはまふまふの誕生日であり、歌詞内容はまふまふに向けて書いた内容だという説がある。MVも、そのことを知っているのかまふまふらしき白い髪の少年がいなくなる内容となっている。この説が正しいなら、曲も歌詞もスズムのものと考えるのが自然だろう。歌詞内容的にはまふまふと仲違いしたような歌詞とも取れる。実際、Twitterなどでのかかわりは13/10から14/4あたりまで無く、[4]から考えるとこの時期にスズムと喧嘩していたという説がある。まふまふのブログを参照すると、上記の「世界寿命」での件も含めて、裏にそのようになるよう仕組んだ人(企業)がいる可能性がある。
「心臓コネクト」は曲調が非常にkemu voxxの楽曲に近く、歌詞の感じに近い。とはいえ、本人がメンバーとして活動していた以上、似た曲があるのは不自然ではないと考えられる。かなり似ているので盗作の可能性もある。
「桜色タイムカプセル」は誰が作ったと言い難い曲だが、当時のまふまふ氏の曲調とはやや異なる感じではある。歌詞内容も物語形式で他の曲とのつながりを感じられる。
関連内容のノベライズも書いているため、歌詞は本人と言ってよさそうだ。
「人類五分前仮説」は曲のテーマはオカルト好きのスズムらしいものである。歌詞もスズムらしい。曲に関してはドラムやシンセサイザーの打ち込みなどスズムらしい曲である。
「八日目、雨が止む前に。」は曲調も歌詞もスズムらしい曲である。Anchorとして提供した曲や発表した曲の歌詞の節々に似た部分が見える。曲調も感動的でメロディーが次々と展開していく感じはスズムの曲らしい。本人がインタビューでわざわざこの曲は「自分自身を表現した曲」であると話しており、歌詞内容も「物語を空想する自分」であったり、活動終了を示唆しているような内容である。「出来損ないの器官=心」という特徴的な表現は「21gの居場所」というAnchorの曲でも出てきた歌詞である。「忘れないで」と言うワードも同曲で印象的な歌詞だ。
「レトルトアイロニー」は、歌詞内容やサウンドはともかくメロディの店長の感じがスズムらしくない曲で、この曲はまふまふ氏が作った可能性が高いとされる。投稿時期の問題てでもそういわれることが多い。歌詞も全体的に可愛く乙女チックであまりスズムらしくない感じである。といっても、Anchor時代の曲ではこういったふわふわした感じの曲も作っているので、判断が難しい。
こうみると明確にスズムの曲ではないと言える曲はほぼ無さそうだ。ただし、インストや部分部分で盗作をしている可能性はある。
また作詞提供やアレンジなどについては考察していない。
終焉ノ栞プロジェクトの歌詞はノベライズと言う世界観があって成り立つもののため、スズムの可能性が高い。
正直、音楽は聴くだけである程度広いジャンルの曲も聞いているが通と言えるレベルではない自分ではこの程度の感想しか出てこなかった。音楽知識のある作曲している人間ならもう少し分かるのかもしれない。(著作権をめぐる裁判などでは和音などに至るまで細かく音楽の要素が比較されるが、流石にそれをするほどの体力もなければ知識もない…)
そもそもブログ本文では盗作ではなく、「作詞、作曲、アレンジ、演奏の中で自分が行っていないものを自分が行ったように伝えていたことがあり、それが自分の利益となっていたこと。」である。どちらかと言えば権利関係、クレジットの話のように思える。当時、kemu voxxはkemu氏が自身の正体を明かしていないかったときであり、kemu voxxの利益を不当に得ていたことについて言及しているという説がある。

(事件の真相について:)

事件について、次のことが鍵となるだろう。
①:事件後、活動終了を発表した後、発表した曲の名義が変わらなかったこと。普通盗作告白後に変わりそうなものだが…
②:関係者の口から一切、事件の真相が明かされないこと。
③:活動終了後、割とすぐ(1年もたっていない)にAnchor名義で活動を開始したこと。上記の盗作で音楽業界での信用を失っていることを考えれば驚異的な速さである。
④:盗作などをしたならば、裁判沙汰になっていてもおかしくはなく、メディアを通じてそのことが世間に報道されても不思議ではない。
⑤:終焉ノ栞プロジェクトの進行(終焉Reactおよびグッズ販売が15/09、コミカライズは16/01)。終焉Reactではボイスドラマも付いており、アニメ化一歩手前の状況)を考えると、急に活動終了したことが考えられること。これは本人の告知でも仄めかされている内容である。
⑥:世界寿命(の部分部分)が盗作である可能性が高いものの、盗作後から活動終了まで2年近くの期間が経っていること
また、前提として次のことは挙げておきたい。
①:騒動のきっかけとなったのはスズム自身の告白および活動終了報告であること。告発者などはいなかったこと。
②:当時のkemu voxxは活動の中心(作曲者)が公開されていなかったこと
③:動画投稿などの文化が発達期であったこと
④:鈴木大記(スズム)や事実を知っているとされるNeru氏などの発言である「スズムは汚い大人に騙されていた、利用されていた」という話。
(https://realsound.jp/2023/03/post-1276012.html)
⑤:終焉ノ栞プロジェクトの共同制作者であった150pも活動を終了したこと
上記の謎を説明するために私自身がネットの意見などを考慮して、考えた説が以下の二つとなる。
①: ゴーストライターは企業絡みの物であるという説、あるいは示談を行ったという説
②: いわゆる「盗作」ではなく、パクリ程度しかしていない説。問題のきっかけとなったのは権利関係の問題であるという説。
この二つについて説明していこうと思う。

①:ゴーストライターは企業絡みのものであるという説、あるいは企業が示談を行ったという説

ゴーストライターが企業絡みのものであったする説がネットのコメント欄[3]では上がっていたので紹介したい。この説が正しいとすると、知らず知らずに作曲提供者はゴーストライターをしていて、スズムも企業側からもらったアイデアをもとに盗作をしていたという説である。この説が正しいとすれば、謎1~5が説明できそうである。企業が裏にいたからこそ、権利関係が強固で1が説明できる。2や3、4は後ろ盾が強いためでと考えられる。活動終了の直接的な理由は、本人がそれに耐え切れず急に告白したというもので、⑤などから考えると不自然でもない。まふまふは音楽活動を完全ソロでしている時期があり、そういった権利関係の汚さを知っているからこそという説である。
あるいはそこまで陰謀論的ではなくても示談を企業を介して行ったという話で現実的にはこちらの可能性が高い。
どちらにせよ、権利関係は企業に移っていることが考えられる。

②:いわゆる盗作ではなく、パクリ程度であるという説。

私自身はどちらかというと本人の名誉のためにこちらの説を押したい。盗作についてはあくまでパクリ程度であったとする説。例えば、誰かの楽曲を真似したり、仲間内で「このメロディー良いよね~」と雑談程度に話していたことを利用したとする説。これも十分問題ではあるが、個人間の問題である。そういった小規模な、ある意味個人間のトラブルであれば②~④、⑥が説明できる。まふまふと仲たがいしていたこともこのことから説明できる。まふまふが「曲返して曲」と発言したのも愚痴で、本人たちの間では既に解決した問題であった可能性が高い。(実際、世界寿命投稿後の2014~2015の期間では仲は悪そうでもない。Anchorと以降関わりがないのも、スズム=Anchorであることを知っている人が多いファンがいるため、また上記の愚痴がファンの間では大きな物議を醸したから)
活動終了のきっかけとなったのは、kemu voxxの作曲者が自身だと音楽関係者に嘘を付いていたことや、権利を勝手に得ていたことである。スズムの活動終了報告では次のように説明されている。「作詞、作曲、アレンジ、演奏の中で自分が行っていないものを自分が行ったように伝えていたことがあり、それが自分の利益となっていたこと。」
この書き方は盗作をしていたとしたらやや不自然で、「伝えていた」よりも「発表していた」や「投稿していた」の方が自然である。「伝えていた」だとより距離の近い情報伝達に適した表現だが、上記の説が正しいなら自然な表現である。また動画投稿と考えると過去形なのも不自然である、活動終了報告時にはまだ誤った情報として伝えられているからである。
大きな問題にならなかった理由として、kemuとは和解が完了しているためと言うのも補強になる。
スズム本人が活動終了報告をしたのは、そういった問題を解決したとは言え裏に抱えながら大きな活動をするのが気を引けたからという話である。つまるところ、禊であった可能性がある。また、上記のような行動を進めた人間(=大人)とのかかわりを断ちたかったのかもしれない。この説だと、Anchorとして別名義で開始を始めたのは割とすぐであったことが説明できる。
実際、活動終了の重要な理由となったのは「盗作(パクリ)」ではなく、「仲間を陥れる噂の発端となる発言」であると説明されているため、この説の補強となる。権利関係云々は金銭管理の結果なのかもしれない。
150pが(ほぼ)活動終了をしたのは、スズムとの関わりがある以上、動画投稿をすれば炎上して活動不能になるからとしたい。
(歌詞の考察内容やインタビュー):
(八日目雨が止む前に):
「世界が終わってもユートピアだけは残るんだろうな」、「もう戻ることのない日々に~」など活動終了を予期していたかのような歌詞が多い。活動終了の報告ではこの時期にすでに罪悪感で悩んでいたようであり、インタビューでスズム名義としての活動を終了すると言っているため、このような歌詞になったのかもしれない。
(君と世界エレジー):kemuと偽って活動していたことを心機一転しmAnchorとして活動し始めたことを謳った曲としては非常にマッチしている。
(青春の後日談):全体的に、スズム自身のことを歌っているように感じる曲。活動終了となった原因は本人もそうだが、大人や企業も要因だったことが伺える曲だ。

最後に

現在、スズム氏はAnchorとしての活動をしており、顔出しもして積極的に活動している。個人的には、事件の真相を明かしてモヤモヤを無くして欲しいという気持ちが強い。だが、本人が再起を図っているならば、事件のことは綺麗さっぱり忘れた方が良いのだと思う。
正直、この記事を世に出すかは悩んだが、自分自身の禊として投稿したい。

[1]:https://natalie.mu/music/pp/anchor
[1]:https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1504604234
[2]:https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/22077.html
[3]:https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A0
[4]:https://ameblo.jp/uni-mafumafu/entry-12115234958.html


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