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「オモテ」と「ウラ」の言霊を読み解く

私は、オーダーメイドの手彫りの名前はんこ制作している。デザインや、書体を決めたり、イメージを膨らませるために、お客様には事前インタビューをして、名前に纏わるお話を聞かせて頂いている。

どの方のお話を伺っても、

・あぁ…そういう経験があったからこそ、今コレを大事になさっているんだ…
・へぇー!そういう経緯で今の仕事に繋がったんだ…
・こういうイメージがあったけど、実際仕事ではそんな事を意識しているんだ!!

自分が見ていた相手の姿は、超多面体の中のたった1つの面だったのだと気付く。見えているもののウラには、いろいろな背景、積み重ねてきたものがある…。
畏敬という言葉が正しいか分からないが、インタビューの後は、畏敬の念のようなものがじんわり心に広がり、すぐには動けない。

「ウラ」って何?

以前、「羨ましい」という言葉について考えたとき、「ウラ+ヤム」に分けてみたら、語源も「ウラ=心」「ヤム=病む」だと知った。

カタカムナ言霊伝道師 吉野信子先生が作成した、カタカムナ48音思念(言霊)表を使って、言葉を読み解いてみる。

「ウラ」の音のエネルギー
 ウ :生み出す
 ラ :場   
   →「生み出す場」

心もいろいろな感情を生み出すので、「ウラ=心」というのも納得だ。
他にも、「裏方」と言葉があるが、朝ドラを見ても、出演しているのは数人でも、その裏ではたくさんの人が働き、ドラマを生み出している。そして、放送されるのは15分でも、その裏で膨大な時間、準備や撮影が行われている。

裏での働きがあるからこそ、表が生きる。

目の前のもの・人の「表」を見て、アレやコレやと思うのだが、「裏」にあるものを少しでも知れた時、見えるものが変わって来る。

もちろん全部の「裏」が見える訳ではないし、分かるはずもないけれど、「表」を見て分かった気にならず、「裏」に思いを馳せてみることが大事だと思う。

「オモテ」って何?

「オモテ」の音のエネルギー
 オ:奥深く
 モ:漂う
 テ:発信放射
   →「奥深くで漂っているものから発信放射したもの」

「奥深く」の場が、「裏」につながるトンネルのような気がして、「裏」に光源があるのだと想像した。

数に置きかえて数霊を見ると
裏(ウラ) =50 「伝わるものそのもの」
 表(オモテ)=82 「解放・開放」

となる。

「50」から50円玉を思い出した。真ん中に穴が空いている。
穴を覗いた向こう側に表からは見えない「ウラ=生み出す場」があるのかもしれない。

羨ましいと感じたら、相手の「ウラ」に想像力を働かせる

話を最初に戻す。
事前インタビューをして、
自分が見ているものは極一部でしかないと自覚すること
が大切だと感じた。

インスタの投稿などを見て、「この人すごいな」「この人はいいな」と羨ましく思うこともあるし、出来ない自分に不甲斐なさを感じたり、自信を無くしたりすることもある。

でも、どんな人にも「ウラ=生み出す場」がある。日々の積み重ね、乗り越えてきた歴史、抱えている思いがある。
一部分を見て決めつけず、「ウラ」にこそ想像力を働かせて、改めてその人を見たい。自分が成長するためのヒントを得ることができるかもしれないし、自分が大事にしたいことを再確認できるかもしれない。


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