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10月30日(土)ゲームレポート

2021年10月30日EXPO FLASH FIELDにて、Div.1第三節が行われた。
 
■第一試合 近畿大学 KINDAI BIG BLUE(1勝1敗)vs
桃山学院大学 Thundering Legion Lions(0勝2敗)


第1Q、桃山学院大がファンブルしたボールを近畿大DB#22 二宮政樹(2年)がリカバー。36ydをリターンし、G前26ydからの攻撃権を得ると、QB#11 中井琉来愛(3年)からTE#84 乙黒幸太(3年)へのパスでTD。先制点をあげる。

近畿大は第2QにもRB#39 樋口瑞歩(2年)のランでTD。

一方の桃山学院大は、RB#21 東浦悠希(4年)の25ydラン、QB#11 木村道正(2年)からWR#14 内海晃輔(4年)への14ydパスで大きく前進する。4thダウンに追い込まれFGフォーメーションを敷いたが、HOL#2 福井皓哉(3年)がエンドゾーンにいたTE#18 田村太洋(3年)へボールを投げるスペシャルプレーでTDをもぎ取った。PATはキック失敗、14-6 で前半を終える。

第3Q、近畿大はDB#6 田中祐大(4年)が二度のインターセプトを決め、また、QB#0 清水大和(3年)の44ydランでTDを追加した。第4Q序盤にもRB#23 石井拓次(2年)の19ydのランでG前へ到達すると、RB#39 樋口がTD。

その後のキックオフリターンで、桃山学院大R#21 東浦が67ydのビッグリターンを魅せる。そしてRB#21 東浦のランでTD、7点を返した。続くキックオフで桃山学院大はオンサイドキックを成功させると、RB#7 宮井誠之助(2年)がエンドゾーンへ飛び込みさらに追加点をあげた。PATは2ポイントコンバージョン失敗。

近畿大が QB#0 清水のランでTDを決め、最後は敵陣まで攻め込んできた桃山学院大を近畿大DB#22 二宮のインターセプトで封じ込めてゲームセット。34-19で近畿大が勝利した。

試合を終えて近畿大の大城監督は、「桃山学院大には去年負けていたので、選手たちも意識して少し固くなってしまっていた。第一節・第二節を考えると、もう少し出来たかなとは思うが、点を取られた後に崩れなかったのは成長したところ。」とコメント。明日の立命館大と神戸大の試合の結果を待つことにはなるが今後について聞かれると、「次はどこが来ても強い。相手どうこうではなく、自分たちの力を出し切れるよう準備して挑む。」と話した。
 
■第二試合 京都大学 GANGSTERS(0勝2敗)vs
同志社大学 WILD ROVER(0勝2敗)

ここまで2敗同士の両校が、1勝目を懸けて鎬を削った一戦。10-13で同志社大が京都大を破り、11年ぶりに入替戦回避を確定させた。

第1Q、同志社大はQB#12 石田徹也(3年)からWR#6 大山航太郎(4年)への14ydパス、QB#12 石田の38ydランでテンポよくG前へ。K#45 高本龍一郎(2年)のFGで3点を先制する。

第2Qでは、京都大QB#17 泉岳斗(2年)が21ydのTDランを決める。泉の豪快な走りに京都大スタンドが沸いた。京都大は次の攻撃シリーズでも、RB#3 中野晴陽(3年)の短いランと、QB#17 泉からWR#34 大阪弘毅(4年)などへのパスを重ねて敵陣へ攻め込むと、K#12 廣田峻也(4年)が45ydのFGを成功させて10-3とした。

一進一退で両校得点のないまま第3Qを終えて、迎えた第4Q。同志社大はRB#4 奥隆太(3年)の28ydランで大きく前進すると、QB#12 石田が後ろにいたRB#3 中野にパス、そして中野がRB#4 奥へパスをするトリックプレーを成功させ、G前3ydに迫った。最後はQB#12 石田からWR#85 丹澤久輝(4年)へのパスでTD、同点に追いつく。

さらに、同志社大RB#35 幹田真也(4年)がランで敵陣まで持っていくと、パスを受けたWR#13 濱田健(3年)がRB#4 奥へトス、そのまま奥が駆け上がるプレーで魅せる。4thダウンではFGを選択し、K#45 高本がきっちりと決めて10-13と勝ち越しに成功した。

なんとか逆転したい京都大は果敢に攻める。キックオフリターンでR#80 橋本翔太(4年)が34ydをリターン。QB#17 泉のランを中心に着実に攻め込んでいく。G前33ydでの4thダウンギャンブル、そして続くパスも成功させ、このまま得点へ繋げられるかと思われたが、次のプレーでQB#17 泉がキャリーしていたところに同志社大DL#91 富田龍之介(4年)がファンブルフォース。LB#56 髙島瑞生(4年・主将)がリカバーしてターンオーバー、試合を決定付けた。

10-13で接戦を制した同志社大は入替戦を回避してDiv.1残留を確定させ、観客と喜びを分かち合い、選手の目には涙も見えた。

同志社大主将の髙島は、「本当は関西大に勝って三位になるという目標を立てた今シーズンだったが、関西学院大にも関西大にもまだまだ歯が立たず悔しい思いをしていた。京都大には一昨年は7点差、昨年は3点差とあとちょっとの所で負けていたので、絶対に借りを返そうと死ぬ気で二週間やってきた。最後のチャンスだったこの試合で成果を出せてよかった。」と喜びを露わにした。

一方京都大の三輪ヘッドコーチは、「京都大史上二度目の入替戦が決まったが、選手たちには”逃げるな”と伝えた。順位決定戦、入替戦を自分たちは何で戦うのか、これなら確実に通せるというプレーは何なのかというところを突き詰めていきたい。」と締めた。
 
今日の試合を終えて、桃山学院大3敗、京都大3敗でそれぞれA,Bブロックの4位となり、入替戦への出場が確定した。

同志社大は1勝2敗でBブロック3位。

近畿大は2勝1敗で、明日の立命館大と神戸大の結果によりAブロック2位または三校でAブロック1-3位を決める抽選への参加が決まる。
 
記事:高田妃菜(KCAFLオフィシャル)

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