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アコギをピックでかき鳴らす快感を

30年くらい前に6万円くらいで購入したヤイリのエレクトリックアコースティックギター(いわゆるエレアコ)は自分の数少ない宝物のひとつでありました。
 今年、大阪府南部の某府立高校にて、軽音楽部の外部指導員顧問として勤めさせていただいておりますが、そこの軽音楽部の部室にずっと自分のエレアコを置きっぱなしにしてます。
 部員はみんなエレキギターしか持ってないですから、「エレアコを弾きたい人はいつでも弾いていいよ」と、部員にアコギ体験を推奨する目的です。

 しかし、何年も部室に放置状態で、メンテナンスを全くしないものだから ついに先日ピックアップ部分が完全に壊れてしまい、アンプにつないでも音が出なくなってしまいました。

 そこで学校の近所にある某楽器店に持って行って修理をお願いしたのです。「1万円くらいで済むんじゃないかなー」なんて思いながらーーーー。

 すると 引き渡して数週間経ってから、店員さんから連絡あり。
「この状態だと、修理の見積価格は最低でも4万円程度ですね。ピックアップ含めて、電気系統部品は全部取り換えですから、5万円はかかるかもしれません。」と言われてしまいました。

 これなら新品を新たに購入した方がましやんけ、ということに思い至り、たまたまそのときに店頭展示してあったヘッドウェイ社のエレアコを衝動的に購入してしまいました。6万2千円の出費となりました。

 さて、30年ぶりの新品ギターを手にしたオッサンは、ウキウキ気分で帰宅し、部屋で(アンプには通さず)ギターを弾こうとするわけです。

 ここではたと大事なことに気づいたのです。

 スリーフィンガー奏法でチマチマと弾くのはOKなんだけれど、マンションの一室でピックを使って、ジャンジャカジャカジャカと、長渕剛ばりのストローク奏法なんかしようものなら、速攻で 苦情 がきます。
 
 そういえば、うちの子供が小さいときに、習い事の一環で一時期ピアノ教室に行かせてたことがあり、そこのピアノ教室の勧めで 電子ピアノ を購入したんだけれど、日曜の朝なんか しょっちゅうクレームが来て、結局ほとんど弾くこともなく 埃まみれになってしまったなあ。
 
 私がフォークギターに夢中になってたのは中学1年生の時。当時のお手本はサイモン&ガーファンクル、吉田拓郎、加川良、泉谷しげる、古井戸など。
 女子にもてたい一心で、レコードを何度もリピートしながら、奏法を真似しようと、家の中で練習したものです。
 昨年死去した母親がピアノ教室を自宅でやってたから、土曜日の午後なんかだと、私が部屋にこもって ピックでギターを思いっきりかき鳴らしたところで、レッスン中のピアノの音の方が断然大きいから、全然目立たない。
 
 そもそも いろんなことにいいかげんな、というか 人権意識 が定着していない 昭和時代 でありますから、近所からの苦情もありませんでした。

 しかし、時代は令和。市民個人の権利は最大限尊重されなければいけません。特に騒音問題は 社会的事件にまで発展しかねないですから 敏感にならざるを得ません。

 令和の時代、「ピックで思いっきり、弦が切れるほどの勢いでアコギを弾いてスカッとしたい」人はどうしたらいいのでしょうか。

 「エレキギターでヘッドフォン装着すればいいんじゃね?」 と言われるかもしれない。いやいや、元フォークギター少年としては、あのチョーキング奏法を前提としたやわらかい弦のエレキギターでは物足らないんです。

 ピアノを習った経験のある方が、ソフトタッチのシンセサイザーを弾きにくく感じるのと同じです。

 ひとりカラオケにギター持参で行くのが一番いいのでしょうかね。3人くらいで行くと盛り上がりそうですけど。

 NPO法人関西軽音楽振興会はアマチュア軽音楽愛好家の方に、発表の機会を提供することを目的として、私が立ち上げた団体です。

 そのNPO法人主催としては初めてのアマチュアバンドコンサートを12月11日(日曜)の午後に、大阪城音楽堂(野外)で実施することになりました。

 そのコンサートの中での企画として、「たくさんの人がビートルズのヘイジュードを野外音楽堂の観客席でフォークギターで伴奏したら どんな風に聴こえるのか」ということをやります。

 舞台上では、ピアノ、ベース、ドラムの3人が演奏して、歌は有志で歌いたい人が順番に歌います。
 で、フォークギターの方々は観客席の最前列に陣取ってもらい、ステージと向かい合う形で、ご自分のフォークギターをかき鳴らす。

  アンプラグドのフォークギターは、どれだけの人間の力を合わせれば、マイクを通したサウンドと対等に勝負できるのか、という実験です。

 宣伝いたします。

 「 アコギでヘイジュードをかき鳴らそう企画 」
 2022年12月11日(日曜) 午後2時30分ごろから
 大阪城音楽堂 (JR・大阪メトロ 森ノ宮 下車 徒歩5分)
 入場無料 参加無料   雨天決行
 ★ 入場の際に、「ブログで観たので来た」と言っていただければOK

 年齢、性別、国籍、職業を問わず、どなたでも。
 事前申し込みは不要です。(野外の広い会場でキャパの心配がないため)
 フラッとフォークギター持参で来てもらって、終わったら帰ってくださっ
 て結構です。 リハーサルなし です。

  ステージは屋根付きなので、雨の場合はフォークギターの皆様もステー
  ジに上がっていただきます。

 ★ 後日、YOUTUBE で実験の模様は一般公開配信します。

 ★ 毎年同じ時期に実施して、参加者が徐々に増えていくことを願ってい
   ます。



 



  

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