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search/サーチ

すごい量のピーマンを切りながら見た。

パソコンで映画を見る

映画が公開されて、映画館で見るよりサブスクなどで見られる時間の方が長いことを考えるとパソコンで見ることでより臨場感が出る映画だなと思った。zoomで降霊術する映画とかもあるはずなのでこういう系統はじわっと増えてるのかも。

残念なことに私はFacebook使わないしパソコンもほとんど触らないしスマホで見たんだけど…。

searchは暖かな家庭に子供が生まれて母親が死んでしまって娘がいなくなってラストに至るまでずっと「主人公が見てるパソコン画面」を映すことで進行していく。だから右上に通知がペコン!って音を立てるしGoogleにログインするところも全部見える。主人公である父親がFaceTimeの待機画面をつけっぱなしにすることで表情を見せてるので、アニメーションとは言わないけど半実写の方がカテゴリは合ってるかもしれない。

パソコン上、というかインターネット上には無限の情報があってそれらはただの点だけどパソコンの上で無造作に並んで情報が出揃い始めた後半に初めの方に見た写真や情報が別の意味を持ち出す展開はかなりゾクゾクした。探偵ものでよくあるでかいボードに点と線と付箋を貼るやつを映画の形態で見た感じ。

パソコン上のほぼ全てが写し出されるので「送信しようとして消したメッセージ」も「任命された担当刑事が名乗った瞬間にパブサする主人公」も全て表示されていて、表情が映ってなくても心理的な動きが詳らかなのが映像としてかなり新鮮に感じた。マウスカーソルが迷って文章を消して送ってどうしようもないのにインターネットで検索をやめられなくて…って画面の方が「娘が誘拐されて気が気ではない父親の顔」より見覚えがあるので共感が容易いの、かなり発見だった。

痕跡

インターネットで調べて出てきた情報により犯人に迫り、その証拠まで暴くのでインターネット怪談でもあった。デジタルタトゥーってこういうことだったっけ。

もちろんメインはパソコン上に現れる情報なんだけど通話先として出てくる登場人物たちの人間性の一貫さというか軽薄な人間はクラスメイトが夜帰って居なくなった連絡を受けてもその父親に適当に返すし話題になったら親友のふりして動画をあげるよねみたいな現実とインターネット上の挙動をリンクさせて掘り下げているのが見てて楽しかった。

見たことのあるような挙動の中に真相につながる情報がごろごろ転がっていて、それらが重要視されないのはひとえに主人公と見てる側が「よくあるやつ」としてその情報の深さをよく考えないからで、つまり情報の本質ってそうだよねって話でもあった。見ようとしないと見えないものがあるし、秘密って隠されてない時が1番見えない。

自分で得た情報と考えた結果だけを信じろって話でもあったかもしれない。信頼できる情報を見極めるのはインターネットを使う上で大事だよね。みたいな…。もしかして教育的だったのか?!?

ジャンル

これは本編に関わらないんだけど、ネトフリでこの映画を見つけたときは「サスペンス」のジャンルからだった。

ネトフリに限らず…Amazonもそうなんだけど…少し暗い作品を「ホラー」「サスペンス」だけの分類にするの、どうにかなりませんか??searchとオーシャン8とグランドイリュージョンが同じカテゴリなわけないだろ!

それはそうとふとした時にこういうの見つけられるのででっかい括りは必要。難しいね…。

search2があり、こっちは娘が母親を見つける話らしくてもっとSNSを渡り歩くらしいからかなり楽しみ。

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