見出し画像

『NPO法人 不祥事』という見出しで報道するニュース、おかしくないか???

どこかのNPOが不祥事を起こすとテレビや新聞がこぞって見出しに『NPO法人 不祥事』と書くけど、あれは本当にやめてほしい。


つい先日も行きつけのサウナでテレビを観ていたら、『NPO法人 給付金を不正受給か』こんな見出しのニュースが報道されていた。


不祥事を起こしたその団体だけに責任があるのに、『NPO法人 不祥事』という見出しだけが目立ってしまえば、あたかもNPO業界全体が悪いというイメージが広がってしまう。


たとえ企業が法令違反などの不祥事を起こしても、『株式会社 不祥事』なんて報道はしないよね?


近年はNPOに対する世間の認知度も高くなってきたとはいえ、「NPOはなんか怪しい」「NPOは胡散臭い」「NPOは慈善団体」こんなイメージを持つ人もまだまだ多いのが現状だ。


NPO業界の中ではトップレベルに情報発信をしている僕だからこそ、NPOに関わっている人たちと全く興味がない人たちの間にある溝は、絶望的に深いことをよく痛感している。


これは人間という生き物の特性なのか、良いニュースよりも悪いニュースのほうが反応する人は多い。NPOは知られていないからこそ、なおさら負のイメージばかりが広がってしまう。



そもそも、日本にNPO法人がいくつあるか知っているだろうか?


51,031団体だ。NPO法人格を持つ団体だけでも50,000団体以上あるのだから、任意団体や僕のような個人で活動している人間も含めると、NPO業界に関わる団体や人の数はもっと多くなる。


それにもかかわらず、たった一つの団体が不祥事を起こした際、まるでNPO業界全体が悪いかのようなイメージが広がってしまうのは、社会にとってマイナスでしかない。


『NPOはなんか怪しい』
『NPOは胡散臭い』


こういったイメージを変えるために情報発信を頑張っているというのに、たった一つの団体が起こした不祥事をマスメディアが断片的に取り上げ、ポジティブなイメージを上回る速さでネガティブなイメージが拡散してしまう。


残念ながら過去にはNPO法人が犯罪組織の隠れ蓑として使われていたケースもあるため、仕方ない側面もあるのかもしれない。


だからこそ、NPO活動に携わる人たちがもっと、もっと情報発信をして、社会全体に漂う国際協力やNPOに対するイメージを変えていく努力をしなければ、社会変革の大きなうねりを創り出すことはできない。


僕がこの業界における情報発信の先駆者になることで、後に続いてくれる人が増えてくれたら嬉しい。


社会を変えるための情報発信力、一緒に勉強しませんか?


サポートを頂けますと、次の記事を書く励みになります。お気持ち程度、投げ銭感覚で構いません。これからも役に立つ記事をお届けしますので、ぜひともサポートをよろしくお願いしますm(__)m