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短い秋

清々しい秋だなあと感じ、こうやってnoteを書こうかなと思える頃は気分が良くて何かを考えている時か苦しい時のグチ吐きだと気付いた。今回は前の方の理由で。なぜなら私は何をしているのかわからない病院勤務をやめた。
我ながらまたか、という自分に悲しくなるけど、多分あの病院で患者の命を削ることを手助けするような業務をしているほうが悲しかった。

そしてまた自宅警備員と化した私は、ほっとしながらもう慣れてしまったようなこの生活を楽しんでいる。春に新卒から勤めた病院を辞め、自分の時間を大事にするように春を感じた。ひとり旅をし、家にきたツバメの成長をみて一喜一憂していた。自分はなにがしたいのかを真剣に考えて、結局それに取りつかれながらも世間を気にして就職活動をした。看護師ってやっぱりすぐに見つかる。そして思い出せないくらいに嫌な気持ちになる業務をする病院に就職した。もちろん入ってみないとわからなかった。
そして今、1か月前に辞めたいと伝えたことはすんなりと実り、また無職へ。

夏、あんなに暑くて台風もいっぱいあったけど、本格的な夏はほとんど就職した新生活とクラスター対応で終わった。気付いたら中秋の名月も終わり、冬に近づいてきた。家から見える近所の田んぼに水を張っていたのを眺めていたのに、今はもう稲刈りをするトラクターが見えて「へぇ」と思った。

また遠い所に行こうかな。ひとりで行動するのが得意なくせに、遠い所に旅行に行くのは躊躇している自分がなんだか中途半端だなあ。

春の無職期間は自分を休め、初めての何にも属さないのに過ごすという恐怖に耐えられず、いつでも辞めれると思う前提での就職活動をして、失敗した。
夏は人道なんてないような病院の中で、自分が大切にしていたものを再確認した。
秋、やっぱり辞めると力が抜ける。今ここ。


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