見出し画像

[お笑い]ドキュメンタルからみる松本人志の企画力

お笑いの世界において松本人志という存在は崇拝されているなと感じると思う。もちろん色んな意見がある前提で、私は完全に松本人志を崇拝している。それは一個一個のボケが、ツッコミが、という話ではなく。お笑いのルールを作り続けているからだ。

つくってきたもの

あげるとキリがないくらい、松本人志はお笑いの新しい見せ方を生み出してきている。そもそも漫才というものは本当にダウンタウン前後で大きくスタイルが変わる(これはいつか別の記事で)。シュールな漫才という新ジャンルをつくり、島田紳助はそれに衝撃を受け引退したのは有名な話。

また、罰ゲームという概念だったり、細かい企画の元祖をかなりつくりあげているのだが、やはり何と言っても有名なのは大喜利である。お題が出て、フリップで答える、このルールで人を笑わすものを作り上げたのは人志松本の一人ごっつ、であり、それが全国共通の対決になっているのである。

すべらない話もそうだが、ルールがわかると視聴者も笑いやすくなる。ルールをつくるのは発想力はもちろんだがネームバリューが必要であり、今、お笑いの新ルールをつくれる筆頭はやはり松本人志になる。芸人はそのルールの中で正攻法、亜流、ルールのUpdateで笑いをとっているのである。

ドキュメンタルとは

バトルロワイヤルの笑わせあいバージョンといえば話は早いと思う。10人が1人100万もって集まり、最後まで笑わなかった1人が1000万を手にするというルールである。

個人的には年末にやっている「笑ってはいけない」シリーズの発展系と捉えているが、笑うことを制限されたなかでのボケツッコミギャグは通常の世界とかなり異なる。時にはすべっている状況ほど笑ってしまうことだって起こり得る。この世界観を導き出したのが天才たる所以なのだと思う。

平場の笑いのルールと状況が異なるが故に、表ルールではそこまで脚光を浴びない芸人が強かったり、その逆もあったりしてかなり面白いエンターテイメントである。松本人志の発明の中でもトップクラスに値する企画かもしれない。

Amazonプライムという場を選んだことでコンテンツ制限がまったくないところももちろんポイントであり、下ネタがひどいという意見もあるが、個人的な感覚ではただの下ネタなんかで芸人は笑わない。あの中で披露されている下ネタはもう本当にひどいレベルのど下ネタだ(笑)

お笑いファンを増やそうとする自分のラジオでも2回も登場するドキュメンタル、ぜひAmazonプライムでみていただきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?