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オウンドメディアリクルーティングで成功する求人広告の書き方

2024年はIndeedが来日して12年目。engage、Air WORKといった無料ツールはあわせて200万アカウントを超え、i-Recや採用係長という自力で作成できる有料のCMS型採用サイトも30種類以上誕生。例のAREもあいまって採用サイトを使ったオウンドメディアリクルーティングが「一家に一台」レベルであたりまえになる日が来ると思います。

オウンドメディアリクルーティングは自分で採用サイトや求人広告を作ることがポイント。このタイミングだからこそ、職場に『ぴったりな人』を呼び込む求人票を作成できたら最高の採用ができます!
今回のコラムは、オウンドメディアリクルーティングにマッチした求人票と採用ホームページの作り方について解説したいと思います


「だれでも歓迎」求人を卒業する

まず大切なことは「誰に向けた求人票を作るか?」です。
例えば学生がアルバイト先を探すために求人検索したとしましょう。『渋谷』『飲食』『アルバイト』『学生』などで検索した結果、

「学生さん、フリーターさん、主婦もシニアもみーんな歓迎」

と、どどーんと載っている求人広告だらけだったら、どう思うでしょう?
「学生って検索したのに誰でもええんかいな。。。」と唖然としたり
「誰でもOKってことはよっぽど人が採用できないのかな」などと思われたら、応募したいという気持ちが萎えるのではないでしょうか?
渋谷のスクランブル交差点の真ん中で「うちの店で働いて~~♡」と大声で叫んでいる人がいたらそのお店に惹かれるでしょうか?ひとそれぞれですけど微妙かなぁと思うわけで。

求人サイト求職者がチェックボックスで求人原稿を探していた従来の求人であればそれでも見つかるかもしれませんが、オウンド求人を求職者に届けるロジックを作っているのは、Indeedをはじめとした検索エンジンのAI。AIが「誰に向けた求人なのか」を判断できないと最適な求職者に求人情報が届けられないし、そもそも届いたとしても応募ボタンを押してもらえません。とにかく「自社にぴったりな人に絞って募集をする」方法に切り替える必要があります。でも「絞る」といってもどう絞ったらいいのか、、、という方も多いかもしれません。まずはその仕事に『ぴったりな人』を探すことから始めましょう。

そして求人広告はラブレター、昭和な表現ではありますが、「一撃必殺のラブレター」な求人を創らないとなかなか応募者には響きません。

『ぴったりな人』の探し方

自分の職場から『この人がいてくれて助かる』と思う人を3人あげてみます。もしいなければ、「こんな人がいてほしい」をイメージしましょう。そしてその人を有名人に例えるとどんな『キャラクター』に似ているか?を考えます。
例えばたくさんのタレントが出ているバラエティ番組を想像してみましょう。その中でどんな「立ち位置」をつとめている人が欲しいでしょうか?(番組を)しっかり仕切れる有吉さんみたいな人、司会の横でサポート・アシストをするノブさんみたいな人、とにかく前面に出てあれこれやる人、ひな壇席から場を盛り上げる人、といったふうにどんな「立ち位置」仕事をしている人が必要か?その人はどんなキャラか?で、そのキャラが職場で働いているイメージを頭に浮かべ、しっくりくればその人が職場に『ぴったりな人』だと言えます。

条件以外の職場の魅力をしっかりアピール

次に募集広告でアピールする職場の魅力を整理しましょう。
職場の魅力といわれたら、『時給』『福利厚生・手当が豊富』『勤務時間に融通がきく』『勤務シフトを希望に近くかなえられる』『残業がない』などの条件や『一緒に働く仲間がいい人』『研修制度が整っている』『職場が新しくてきれい』『お客さんがいい人が多い』など、いろんなことが頭に浮かびますが、それを全部書くと、「何がアピールポイントなのかピンとこない、わかりにくい求人広告」になってしまいます。ここでも「絞る」ことが大切なのですが、ではどうやって絞ればいいのでしょうか?

『ぴったりな人』に伝わる職場の魅力の探し方

以下の手順で魅力を整理しましょう。

STEP.1 さっきイメージした職場にぴったりのキャラクターは仕事探しのポイントを「何」に置いているでしょうか?まずそこを想像してみましょう。

しっかり番組を仕切る有吉さんキャラは時給が高い低いで仕事を探すか?いや、お金より一緒に働く仲間のほうが大切なんじゃないか?とか。
慎重なノブさんは、仕事の段取りや指導環境がしっかり整っているところを選ぶんじゃないか?とか。
よりリアルに先ほど挙げたたくさんの項目から3つほどの選ばれそうな『魅力』をピックアップしてみましょう。

STEP2 3つ挙げたポイントから、自分の職場の魅力もそこじゃないか?と思えることを探してみましょう。みずから探すのが難しければ、自分の職場にいる『この人がいてくれて助かる』人に「なぜこの職場で働いているか」を聞いてみましょう。彼が話しづらくしていれば、無記名で「なぜこの職場で働いているか」「この職場のいいところTOP3」をアンケートしてみてもいいかもしれません。

こうやって、STEP1、STEP2で出てきた職場の『魅力』を言葉にして整理しましょう。その言葉を使って求人広告を作ることで『ぴったりな人』が魅力を感じてくれる求人票を作ることができます。

「あざとく」他社優位ネタを盛り込む

最後はSTEP2で見つけた魅力のアピール方法です。より有効にアピールするために「あざとく」他社と比較していきましょう。

「急なお休みもOK、スケジュールにあわせて勤務時間は融通がききます」
「シフトは2週間おきに設定するので希望が叶いやすいです」

などとストレートに求人票の条件欄に書いても悪くはないです、が、求人活動は他の求人票とのバトル。同じ魅力がある広告が並んでしまうと魅力も半減してしまいます。いかに「あざとく」魅力を最大限にアピールできるか?ここがポイントです。
例えば

「以前のバイト先より勤務時間の融通が利くので助かります」

「急に子供が発熱した時にも店長にLINEすればお休みOK。ここがこのお店の良いところです」

など、条件欄より目立つキャッチフレーズの欄に、実際に働いている人がしゃべっているように、かつさりげなく「他の職場に無い良いところ」と比較して書きましょう。遠慮は無用。ここまで「あざとく」アピールすることがポイントです。せっかくの『魅力』ですから遠慮なくアピールしましょう。

最後に

働くということは人と職場の出会いです。その出会いを作るのが求人票。オウンドメディアはその求人票を自分で作ることになるので、いかに職場に『ぴったりな人』に向けた求人票を自身で作るか?がポイントになります。
客観的に、でも控えめにせず「あざとく」職場の魅力をしっかりアピールする。ここがポイントです。求職者への『心のこもったラブレター』のような求人票を作ることができれば、職場に『ぴったりな人』に想いが届いて、最高の採用が実現できるのではないでしょうか?

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