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1記事5時間かかっていたライターが、爆速で納品できた構成術

世の中には、起承転結やPREP法など様々な型があります。

ポストをするにも長文を書く時にも役立つ型ですが、どれを使えばいいか迷う事はありませんか?

そんな時は型を無視して構成を作ってしまいましょう。

え、そんなことできるの?と思われましたか?

実は私、改めて考えてみると3年間のライターをやってきて、型を使って構成を作ったことがありませんでした。

しかし、クライアントから構成でダメ出しをいただいた事はありません。
誤字脱字やレギュレーションが守れていないなどの指摘は山ほどありますが…

今回の記事では、型を使わずに構成を作る方法を解説します!

概要

STEP1 集めた素材をグループ分けする

SEO記事でもインタビュー記事でも構成作りは同じです。

まずすべての素材をバラバラに分解し、自分が内容を把握できる子見出しをつけていきましょう。

次にすべての子見出しを書き出して、グループ分けします。

グループ分けが終わったらグループ名(概要ではA,B,C,Dとします)をつけます。

ちなみに実際の文章では、このグループ名がM2になる。
ここまででstep1は完了です。

STEP2 順番を考える

グループ名を見ながら情報を取捨選択し話の順序を考えます。

情報の取捨選択では、記事の目的や読者像を思い出し、必要な情報といらない情報を分けましょう。

今回は入会が目的だから、Dの情報はいらないな。

残ったA,B,Cで順番を考えるとどうだろう?
A→Bはおかしいな。B→Cはいけそうだから、B→C→Aにしようという具合です。

最初から作っていくこともあれば、最後に書きたいグループだけを決めて、残りの順番を考えることもあります。
その時々でやりやすい方を選びましょう。

情報を取捨選択しつつグループを並び替えて、大きな骨子は完成です。

次にグループ内の構成を考えます。
大きな構成を作った時と同じ考え方でやっていきます。

Aグループの中では子見出しをどう並べると話が飛ばないかという視点で順番を考えます。

これで構成作りは完成!

実践

ここからは実践編です。
概要の手順に沿って、実際に構成を組み立てる様子を見ていきましょう。

seo記事の構成

今回は「シミ取り 方法」というKWで検索し、上位2記事を参考に構成を作っていきます。

実際のお仕事で使うリサーチでは、5~10記事が相場かと思いますが記事数が増えてもやることは同じです。

1記事目↓

2記事目↓

まずは記事をざっと読み、要素に分解しましょう。
seo記事は見出しごとに要素別になっているので、簡単です。

私はアナログ派なので手で書いたり印刷したりしますが、ラッコキーワードなどを使ってもいいと思います。

次にグループ分けをします。

記事を見比べると、以下のように分類できました。

  • シミを消す方法

  • シミの種類と対策~セルフケアが効くものと効かないもの~

  • シミの原因

  • シミを防ぐセルフケア

さて、ここで記事の目的と読者像を思い浮かべましょう。
どの情報はいる、いらない?どの順番で書けばわかりやすい?を考えていきます。

ここからはクライアント次第になってくるところもありますので、難しいところです。
今回は自分のブログ記事という想定でやってみます。

私なら「シミの原因はもうわかっている人が多いだろうし、知りたいのは消す方法だからカット」と考えます。

残っている要素はこの3つ、最適な順番にします。

  1. シミを消す方法

  2. シミの種類と対策~セルフケアが効くものと効かないもの~

  3. シミを防ぐセルフケア

以下私の思考です↓

シミは消したいけど、いきなり美容医療の話はハードルが高いよな。
まずはセルフケアで何とかしたいはず。じゃあ3が最初かな。

いやいや待て、読者はもうできてしまったシミを消したいのでは?
じゃあシミができないようにする予防のセルフケアから書いたら離脱されちゃうかも。
やっぱり2を最初に持ってこよう。

で、2で「シミの中にはセルフケアが効かないものもあるよ」と警鐘を鳴らして1の美容医療の話を持ってくる。

最後に、治療をしなくて済むように普段から予防しておきましょうという流れで3。
お、これでよくね?

という感じで2シミの種類と対策→1シミを消す方法→3予防セルフケアの構成ができました。

大きな骨子ができたら、グループ内の小見出しの流れを考えていきます。
今回は2のグループだけやってみます。

まずはグループ2に入っている要素を全部書き出す。

  1. 老人性色素斑

  2. 雀卵斑

  3. 肝斑

  4. ADM

  5. 炎症後色素沈着

  6. 脂漏性角化症

  7. 花弁状色素斑

ここで本文の細かいところを読んでいきます。

例えばADMは2記事目にしかない要素でした。ここを詳しく読んでみると「発症のメカニズムがはっきりとは解明されていないため、これといった予防法がないのですが/クリニックではレーザー治療が一般的です」と書いてあります。

ということはセルフケアで薄くしたり消したりするのは難しいので、セルフケアでは効果がないシミに入れておこうと判断します。

さらに1記事目を読み込み、病院に行かなくても薄くなったりなくなるシミはどれかを判断していきます。

5,炎症性色素沈着
3,肝斑

次に自宅のケアでは対処が難しいもの

1,老人性色素斑
2,雀卵斑
4,ADM
6,脂漏性角化症
7,花弁状色素斑

今列挙した順番で記事を書いていけば、次の美容医療へ話をつなげることができます。

こんな感じで構成を作っていました。

インタビュー記事の構成

インタビュー記事もseoと構成の作り方は同じです。
ただseo記事は文章から文章を作るのに比べ、インタビューは話し言葉から文章をつくります。

当然文章のように整理されてません。
見出しもついていないので、初めから文字起こしを読み込み自分で小見出しをつけます。

seoよりも話の流れを作るのが難しいので、より内容を把握しやすい小見出しをつけます。
では実際の作業を見ていきましょう!

まずはインタビューの文字起こしから素材を切り出す作業。

どの辺りで何の話をしているのかがわかるよう、小見出しを付箋に書いて貼ります。

次にその小見出しをすべてスプレッドシートに書き出します。

次に小見出しをグループ分けし、順番を考えます。

以下私の思考↓

1,オンラインアシスタントの仕事内容
2,今後チャレンジしたいこと
3,みんカレ
とりあえず「2,今後チャレンジしたいこと」が最後だよね。じゃあ残りは仕事内容とみんカレはどっちが先がいいかな。
んー、でもやっぱりオンラインアシスタントの仕事ってどんなのか興味ある人が多そうだからこれを1番にして…

みんカレで勉強したから仕事の幅が広がった→これからも勉強していきたいの流れでつなげるか!
結論1→3→2

最後にグループ内の小見出しの順番を考えます。
今回は「オンラインアシスタントの仕事とは」のグループで、思考を再現します。

オンラインアシスタントの仕事とはズバリ何かを先に言おう、いろんな細かい作業を一手に引き受ける人だね。
「自分でもできる」とか「クリエイティブな作業よりは淡々とこなす」説明も抽象的だから最初のほうで使っちゃおう。
で、後半に作業例を持ってくる。デザインの仕事と動画の仕事の話があるな。どっち先がいいかな?
後に続くのがみんカレで勉強した話だから、より難易度の高い動画の仕事を最後に持ってきたほうが「学んでよかった」の話につなげやすい。
よしこれで行こう。

こんな感じで構成完成です!

まとめ

とにかく話の流れがおかしくないか?
この点だけズレなければ、そこまでおかしな構成にはなりません。

また構成は慣れていないと、早く作れません。
私も最初は延々と終わりませんでした。

手早く作るポイントは「本文を何度も読まなくていいように工夫する」ことです。

「あれ…あの話なんだっけ、てかどの記事に書いてあったっけ?」とか考えながら読み返しては書いてを繰り返していたら、全然作業が終わりません。

なので付箋やスプレッドシートを使って内容を管理し、単語だけで構成を考えられるようになったら格段に作業スピードが上がりました。

みなさんもぜひやってみてください。

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