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介護従事者は、週1回のPCR検査を受けています。(イギリス)

個人の日記ですので、自分に起こったことについてのみ「事実」、その他は「ニュースではこう言ってた、知り合いはこう言っていた」という伝聞・推論になります。ご了承ください

2020年6月から「ホームヘルパー」職を再開しました。週に15時間程度 + 夜勤1回程度の「パート」勤務です。業界経験は通算2年余りの「ひよっこ」です。

6月の時点では、ロックダウンは解除されており、
「店舗内では、11歳以上は全員マスク着用 (障がいなどでマスクを付けられないと判断される人のみ、除外適用)」
が法律化されたことを除けば「一見、普段通りに近い」生活が戻ってきていましたが

ご存知の通り冬の訪れとともに再度ロックダウンが施行されるなど、コロナ周りの状況はかなり厳しいままです。12月からは「ケアホーム (シニアが介護を受けつつ集団生活する施設) の職員は全員、週1回のPCR検査を実施」という状況になりました。これを受けて、バタコの勤務先である「ホームヘルパー派遣業」の社長判断 (および業界の規定) により「全員、自宅検査キットを配布され、週に一度、郵送による検査を受けること」となりました。


※現状、海外渡航において義務付けられている「陰性の検査結果を提出」のために検査を受ける場合は「個人にて有料で」となりますが、介護職向けの検査について、少なくとも私は一切費用負担しておりません。


毎週木曜日に送っています。綿棒を、喉の奥に10秒 (おえっとなるので実際には2秒くらい×数回リピート) 、鼻の奥に10秒、こすりつけるようにしてサンプル摂取し、指定容器に密閉し、指定郵便受けに入れます。
最速で
「木曜日の朝10時ごろ投函 → メールで金/土曜日の深夜0時に結果通知」
されました。クリスマスや年末年始をまたいだ時は
「水曜の夕方集荷前に投函 → 日曜の日中に結果通知」。
今までのところ、すべて陰性です。


検体の送り先はスコットランドのグラスゴーで、直線距離400キロ以上。(東京―大阪と同程度の距離ですが、東京―大阪間のような大動脈ルートではなく、地方の小さな集配局 → 別の地方都市の検査施設。)

おそらく24時間体制に近い状態で検査に当たる皆さんはもちろんのこと、検査キットを詰める方々
 (説明書 + 密閉容器 + 綿棒 + ビニール袋 + 送付用の箱 + 箱に添付されているバーコードラベル 等、おそらく手作業パッキングではないかと) 
日夜郵便の集配に携わる方々、など膨大な手間をかけ動いているこの体制。ひとことで言って「スゴイ」です。心より敬意を表します。




その一方「この手間に対しての実効性はどれくらいあるのかなぁ」という疑問もぬぐえないところがあります。上司命令ですので漏れなく従っておりますが
■検査キット、集配、検査施設の物的・人的資源のすべて、どれだけの費用が掛かっているものなのか・・
■検査キットの配送を最優先する一方で、日本から送付された郵便物 (エアメール) は1か月以上たってもまだ届かない現実。日本からのEMSやSAL便も、軒並み遅延しています。
(追跡調査でつぶさにわかりますが、日本出国までは迅速です。その後が◇国際配送の遅れ? または ◇イギリスに着いたところで、倉庫に放置されている疑惑? ←倉庫が「ソーシャルディスタンス勤務」で人員削減中。通常7-10日程度で到着するところ、15日~20日・・)
■結局は、ケアに従事する人が手洗いマスクその他のPPEをガチに運用することが必須であり、最後の砦。でも・・同業者の様子をチラ見、知人の噂話を聞くにつけ「日本人部下はマスク着用、なぜかイギリス人上司はマスク無しでキッチンに立つ (食品関連業界)」など、「(ざっくりとした) 日本人の衛生観念」からするとずいぶん「あれまぁ」な現場の様子も知っているだけにフクザツ・・


PCR検査の数=コロナ対策の「有効度」を測る指標、では全くない、とは肌で感じます。(私の場合、検査数としては何度もカウントされてるわけですが)


自分の手だけは、洗っているバタコです。あなたの周りは、どんな感じ?

最後まで読んでいただいてありがとうございます!