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移動遊園地

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『移動遊園地』という名の自作の短編小説です。ヘッダーがエドガー・ドガで統一されていてどうにも示唆的ですが、何ら関係はありません。僕が好きなだけです。
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記事一覧

移動遊園地 〔1〕

 物語がこれから始まるというのに、作者――つまり僕(小林)自身が出てくるというのは、とん…

移動遊園地 〔2〕

 駅ビルを通り抜けながら僕らはいくつかの話を交した。僕らはおよそ十二、三年ぶりの再会だっ…

移動遊園地 〔3〕

 しばらくして駅ビルの東端にあるチェーンのカフェに着いた。店内のほとんどの席が人で埋めら…

移動遊園地 〔4〕

 僕とイリィは同じリーケ・スレープルの出身で、同じシニア・ハイ・スクールと大学に通った。…

移動遊園地 〔5〕

 そんな僕ら三人の仲だが、大学生ともなるとさすがに変わらざるをえなかった。僕らは首都セン…

移動遊園地 〔6〕

 僕は彼女に「少し離席するよ、すぐに戻る」と言って、カフェの店内を横切って外に出て、すぐ…