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天空の玉座 全11巻 少女マンガ

清時代の紫禁城を参考に描かれた中国宮中モノ。ヒドい振る舞いをする娘娘(ニャンニャン、皇太后)、クーデターを狙う皇帝、美しく野心的な宦官と純粋で明るい妹などが出てきて、計略謀略裏切りなど、全11巻とそれほど長くない巻数の中で、いろいろ盛りだくさん。巻数はホント少なかった気がする。まだいろいろ描くことあったハズ…。打ち切られたか?

もうとにかく後半に向かって、美しき宦官、姫蓬莱(きほうらい)の色気のハイパーインフレ具合がヤバい。10巻11巻あたりのダーク蓬莱のチート的な美しさ。ほら、アレよ。いい人ってモテないでしょ?ちょっとオラついてたり、悪ぶったりしてる方が格好よく見えるでしょ。それよ。

最後は欲の塊となってしまった蓬莱だけど、彼の受けた仕打ちや、逆に彼がやったこと、全てが切なくて、何とか幸せにしてあげて欲しかった、とか思ってしまう自分がいる。権力の座を得ても、復讐を遂げても、彼の心の中は空虚だって分かるんだからね。本当に満たされる何か…、それを書いて欲しかった。でも人間ってんなもんだよな…。分かってるのに引き返せないんだ。

他にも蓬莱の妹、珊瑚(実は主人公)とアルタンの恋とかさ、絶対描かなきゃいけないことあるでしょ〜〜!外伝描いて〜!!

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