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金1号柔道・高藤選手への菅総理お祝い電話 全文文字起こしと一言

東京オリンピックで日本勢第1号の金メダルとなった柔道男子の高藤直寿選手へ、菅総理大臣が25日午前、お祝いの電話を掛けた際の、電話の内容を文字起こしした(テレ朝の動画より)。まずは、やりとりを見ていく。

【菅首相】高藤選手ですか?
総理大臣の菅です。

〖高藤選手〗あ、お世話になります。

【菅】金メダル第一号、本当におめでとうございます。

〖高藤〗ありがとうございます。

【菅】私も実は準決勝と決勝戦の試合を見ましたけれども、本当に粘り強い戦いで勝利の強い執念を感じました。今一夜明けてどんな気持ちですか?

〖高藤〗いや、まだなんか実感がわいてないです。

【菅】あぁ、そうですか。

〖高藤〗はい。

【菅】またあの、前回のリオの大会から5年間の努力、を実らせての金メダルだったと思います。

〖高藤〗はい。

【菅】本当に大変な道のりだったと思いますけども、
(〖高藤〗はい)勝利後のインタビューで「これが僕の柔道です」、こう胸張っていた言葉に5年間の全てが凝縮されている、そんな思いを感じました 。

〖高藤〗はい。(間)そうですね、5年間ちょっと長かったんで…。はい。

【菅】いやでも本当に素晴らしかったと思います。

〖高藤〗ありがとうございます。

【菅】また、今回の金メダルに多くの子どもや若者が夢や希望をもらったと思います。そしてご家族の皆さんもとっても喜んでるという報道でしたけれどもいかがでしたでしょうか。

〖高藤〗そうですね、本当に家族も喜んでくれて、また、色んな方からテレビ見たよおめでとうとか連絡をいただいて本当に頑張って良かったなと改めて思いました。

【菅】また、畳の上で、試合が終わった後に正座されていて、畳を降りた後の男泣き、まさにこの高藤選手の涙を見た時に、今までの、その努力、そうしたことにより、多くの皆さんが感動したと思います。

〖高藤〗はい、ありがとうございます。

【菅】ありがとうございました。今後多いに、頑張って下さい。

〖高藤〗はい、ありがとうございます。ありがとうございました。

【菅】おめでとうございました 。

〖高藤〗失礼します。

一方的な感想を述べるだけで、想定されていない高藤選手の答えへの反応がほぼない菅首相。菅首相の「あぁ、そうですか」といった応答、その他高藤選手の(電話の)言葉に対する菅首相の応答のなさから、菅首相はアドリブに極めて弱いことがうかがえる。

この電話だけでも、菅首相のコミュニケーション能力にやや疑いをもたざるを得ない。

そして、この電話、通常は会話で用いられることの少ない「また」から始まる文章が目立つ。文法的な誤りではないが、主に文語的な表現であり、口語では(少なくとも会話の冒頭で)使われることは少ないから、違和感がある。

それもそのはず、TBSの映像には、電話が始まる前に紙が用意されていることがわかる。
もちろん、電話でメモ書きなどを用意するのは、ふつうのことである。ただ、電話の内容(上記言葉遣いなど)から、ほぼ「原稿」と呼べるものがあったのではないか、と思える。

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記者会見でもプロンプターガン見、記者からの事前に提出されていない質問には、意味不明な回答が目立つ菅首相。だが、せめてお祝いの言葉くらいは、自分の言葉で伝えられなかったものだろうか。

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