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長男と次男 22

特効薬・予防薬

次男の元には、友達がよく訪れてくれる。
2日に1回は誰かしらと会っている。
週末は家にいないことが大半。
遠方へ繰り出すようなことはあまりしないが
近場で遊んでいる。
ゲームばっかりしているというわけでもなく、
カードで遊んだり、外でも遊んでるみたい。
本当にありがたいこと✨
ここだけ切り取れば、一般的な中学生。
家から出ることも、学校以外ならOK。

「教室」という場が彼にもたらすナニモノか。
それがわかったら何とかなるのか、
いやそうでもないのか・・・

ずっと考えてはきたけど
ナニモノかがわかったとしても、
恐らく特効薬はないんだろうと思う。
次男が自ら「変わろう」と思うことだけが
唯一の特効薬なのだろう

だから今は時の薬がゆっくり効くのを待っている。
効果が学校や教室の方向に出るとは限らない。
でも「変わった」と思う瞬間が必ず起こる。
私は、そう信じている。

小学校からの親友2人と遊んだ次男。
この2人は次男が一番心許せる友達。
3人が3人とも、ピュアで礼儀正しく、
「奇跡の3人」と我が家では呼んでいる。
この2人からも見えない元気をもらった次男。
中2最後の終業式は学校に行くと決めた。
久しぶりに車で送る依頼を受ける。
それはいろんな人に合わなくてすむように、
自分の心を守るための予防薬
次男がやろうと決めたなら、私はサポートする。
幸い朝イチから会議はない。
大丈夫。次男に寄り添ってみよう。

親離れ、子離れ

長男も同じ日、小学校時代の親友と会っていた。
彼とは完全不登校の時期も時折会って話したり
恐らく昔からずっと変わらない態度で
距離を保ちながら、精神的にそばにいてくれた。
高校でできた友達も特別ではあるが、
この彼はもはや別格。
彼の受験が終わり、長男のところに
やっと食事のお誘いがあった時の長男の顔✨
「めっちゃ嬉しいな」
笑顔が隠せない様子で素直に口にしていた長男。
半年に1回~年1回くらいしか会っていないけど
LINEも頻繁にしているわけじゃないけど、
会った瞬間にわかりあえる親友。

もう12年来の親友

次男たち3人も、そういう関係でいて欲しいな。
学校に行けなくなってからも
次男の性格、人間性を認め、
そのまんまの姿で寄り添ってくれていた彼ら。
次男は、そんな彼らと一緒にいる時間は、
何も怖がらず、何も気に掛けることもなく
自然体でいられる。
「あの二人がいなかったら、僕は無理だった」
いつも次男が言う言葉。

結局、子供達は安全地帯を求めているのだ。
自分をまるごと受け入れてくれる、
いつでも同じ態度で接してくれる、
そういう存在が傷ついた心を癒してくれるし、
どれほど子供達の支えになるか。

それともう1つ。
こうやって子供達は、少人数の友達から始まり、
少しずつ親も知り得ないような
コミュニティに属すようになる。
そして、彼らの中でその存在感が増してくる。
どれだけ手が掛かっていたとしても、
いつか必ず道は拓け、歩み出していく。

長男は大学生になるにあたり、
自分のこれまでを振り返りつつ、
前向きに歩き出している。
次男も1歩踏み出そうと考えている。

親はサポートに接しながら、
キレイな引き際を考えておくべきだなと
改めて思った。


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