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イランでの生活パート1

私はイラン人を夫にもち、イランの地で8年間一回も日本に帰ることなく過ごしました。最初イランの地へイラン航空のボロイ飛行機に乗って降り立った時のことは今でも鮮明に覚えています。主人のお兄さんお姉さんたちが夜中であるにも関わらず出迎えてくれ花の首飾りをつけてもらい車に乗り込みました。つけなれないスカーフをかぶりロングコートを着てテヘランからエスファハンまでの片道6時間の道のりをガソリンの匂いが車じゅう蔓延したペイカンという国産車に定員をはるかに超えた人数と屋根には日本から持ってきた荷物を載せていきました。ああこれからこの国で3人の幼い娘たちとやっていくんだなーと覚悟をしてエスファハンまでの道のりをいきました。

イランの食事

イランの主食はナンと米ですが、朝食はナンを食べます。ナンは何種類もあります。サンギャキという厚めで大きくて石の上で焼いたものや、バルバリという厚めで弾力のあるのや、タフトゥーンという薄くて丸いものが代表的ですが、それにチーズとクルミ、バターとジャム、ゆで卵、トマトのオムレツなどを包んで、チャイという紅茶のような飲み物と一緒にいただきます。ナンはナンのお店があって朝早くと昼と夕方に焼いて売っているので、朝早く起きてナンを買ってきて食べるというのが一般的です。ナンはイランに行った当時(15年ぐらい前)は、11枚で当時の価値で20円ほどだったと記憶してますが、今は2.3枚で10円ほどです。焼きたてのナンはおいしくてついつい食べ過ぎてしまう程です^^。(写真上の手前がバルバリ、奥がサンギャキ。写真下がタフトゥーン)

イランの昼食

日本はどちらかというと夕食はしっかり食べて、昼食は軽く食べる傾向にありますが、イランは逆で昼食をしっかり夜は軽めにとるのが普通です。イラン料理は主に羊、牛,鶏肉を使ったトマト煮込みが主でそれにサラダやヨーグルト、サブズイーと呼ばれる数種類の生のハーブ、トロシーと呼ばれる野菜の酢漬けなどと共にいただきます。お米は長いバスティマライスを食べますが、インド米と国産米があり2つとも全く違った風味をもったお米ですので、料理によって使い分けたりします。あとは、キャバブと呼ばれるレモン汁と塩とターメリックやサフランと、玉ねぎで寝かせた鶏肉を串にさして炭火で焼いたものや、羊肉のミンチと玉ねぎとターメリック、塩を混ぜて串にさして炭火で焼いたものなどと炭火で焼いたトマトと一緒にご飯と頂くものもあります。イラン料理は意外と日本人の口にも合う料理だと思います。日本に帰ってきた今では、たまにバスティマライスをわざわざ買ってきてイラン料理を作って食べるくらいです。

 イランの夕食

イランの夕食は、お客さんが来ればちゃんとしたご飯を作りますが、大体はお昼の残りのちょっと何かプラスするような感じですが、ハーゼリと言ってナンと一緒に食べるおかずを作ったり、ハムやトマトやピクルスをフランスパンの間に挟んで食べたり、ひき肉にすりおろしたジャガイモと、パセリ、塩、ターメリック、卵などを入れて混ぜ、小判型に油で焼いたコトレットというものや、ジャガイモをゆでて潰して卵を結構たくさん入れて油で焼くククシブザミニー、何種類ものハーブを細かく切って卵を入れて油で焼くククサブジーなどを、ナンに挟んで食べたりします。どれも、日本人でも気にいるような味です。

まだまだ、たくさんの料理がありますがまた追って紹介していきますね!

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