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ツクヨミ 秘された神(2) 「三種の神器」の謎

*基本的に、著者による考察のメモです。
りーかお総研のコメントは、それとわかるように記載していくつもりです。

いつから始まった「三種の神器」?

現在のような形で「三種の神器」が祀られるようになったのは都が飛鳥だった時代に始まる。

記紀で同じ記載あり。
天孫降臨の際、邇邇芸命(ニニギノミコト)が天照大御神から授けられた。
「この鏡こそは、私の御魂として、私自身を祀るように仕えなさい」。
つまり鏡はアマテラスとして祀れ、という司令。

・八坂瓊勾玉
・八咫鏡

天岩戸からアマテラスを引っ張り出した時に使われた祭具は、今も神社神道の祭祀に使用されている。根っこのついたままの榊、「根こそぎの榊」の、上の枝には勾玉、下の枝には鏡がつけられた。

・天叢雲剣/草薙剣

スサノオがヤマタノオロチを退治した時に尾っぽから出てきた剣。尾の上には常に雨雲があったから「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」。
→ これがヤマトタケルの東征で授けられ、「草薙剣」と呼ばれることになる。

神器は「同床共殿」といって、天皇は神器と共に寝起きしろということになっているが、アマテラスが言及したのは鏡のみであって、勾玉と剣については命じられていない。
けれども現在、皇居では剣と勾玉が「同床共殿」されている。鏡(レプリカ)は宮中三殿のひとつである賢所に祀られている。
→ アマテラスの指示外なのに、なぜ?

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