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「ラジオ投稿に挑戦してみた① GERA 囲碁将棋の情熱スリーポイント編」ヒグチアイが好きなおっさんの日記。


扉画像はみんなのフォトギャラリーから拝借しました。ありがとうございます。

※CM
ニッポン放送 ヒグチアイ このさみしさに終わりはあるのか
毎週月曜18:50~

何してんだよ、おっさん

というツッコミが聴こえてきますが。

難しいんですよ、この番組…難攻不落すぎるって!シューターの中でも、特にエースシューターと呼ばれる人たちが強すぎて…春。

毛色違う内容にしたり、ラジオネーム変えたり色々してるけど、何しろ一度も採用されないから惜しかったかどうかもわからなくて。

数送らなきゃいけないという大前提をこなしきれる仕事じゃないので、クオリティの高いものを定期的に送るしかないと思っていましたが、ちょっと考え方を変えます。これからはネタを考える合間に仕事をしよう(は?)

もっと弾撃たなくては。

以下、投稿メール


女根建太一のコーナー

「俺、今度の全日本選手権で絶対横綱になるから!そうしたら…そうしたら…君に話があるんだ」

女根建太一の年下の彼は学生相撲の強豪選手。
その年のアマチュア横綱を決める全日本選手権でも優勝候補とされ、
卒業後の大相撲入りも期待される逸材だった。

今日はいよいよ全日本選手権当日の朝。

移動の最中、

「話って何かな?もしかしてプロポーズかな?」

すっかり冬の装いの人混みをかき分けて両国国技館へ向かう女根建。
彼からプレゼントされたドジャースのスタジャンがひときわ目立つ。
そして歩みを進めながら、これまでのことを振り返る。

一心不乱に相撲に打ち込む彼を、女根建は誇らしく思っていた。
しかしそこは年上で気の強い女根建。
甘えるばかりではなく、時に厳しい一面も見せながら、二人で歩んだ相撲道。

例えば全国大会の決勝戦で勝ちたいあまりに、
格下相手に立ち合いの変化をして優勝したときには、

「下級生相手に立ち合いから変化する四年生いねぇって!相撲に勝って勝負に負けてるって!」

と、相撲部の監督以上の剣幕で彼氏に意見をしたり。

例えば彼が「日頃のお礼に」とちゃんこ鍋を振る舞ってくれたときには、

「あったまるー」

と舌鼓を打ったあと、

「でもあなたはまだ力士じゃないから、これはちゃんこ鍋じゃなくて寄せ鍋ね!」

と、彼に少しでも近づきたい一心で学んだ相撲雑学を披露したり。

例えば彼が、女根建の知らないお笑い芸人のラジオを聴いて、

「ラジオで超面白いふつおた聴いたんだよ。これで女根建も俺に相撲で全勝できるぜ!」

と言うやいなや、おもむろに下半身を露出し、

「はい、女根建の勝ちー。」

と不浄負けを高らかに宣言して直立する悪ふざけをした時には

「なー、それはだらしねぇって!人間として敗北者だって!」

と叱責したり。

などなど、これまでの楽しかったことや辛かったことを振り返りながら、
どんな結果になっても受け止める覚悟を決めて、両国国技館に到着した。

「どうか、怪我なく追われますように。そして願わくば・・・彼を・・・勝たせてください」


激闘の一日は永遠に感じた。


緊張感あふれる中で時は進み、気付けばあっという間に夕刻。

両国国技館中に音声が響き、マイクを持ったアナウンサーが待機する中、
今年の優勝選手がマイクの前に呼ばれる。

「それでは優勝インタビューをはじめさせていただきます」

国営アナウンサーの丁寧な言葉とともに、
たくさんのカメラのフラッシュに照らされてインタビューを受ける彼。
そう、女根建の彼は念願のアマチュア横綱となったのだ。

突き押し相撲は調子に乗ると手がつけられなくなると言われるが、
この日はその通りの圧巻の優勝と言えた。
特に決勝戦は安定した四つ相撲の強豪選手に廻しを触らせない完勝劇だった。

そして相撲協会親方衆の誰もが知りたがる質問をアナウンサーがぶつける。

「さて、これで幕下付け出しの権利を得ました。今後の進路についてはどうお考えでしょうか」

彼は言った。心なしか涙ぐんでいるようにも見える。

「はい。進路は…」

ここまで言って彼の言葉が止まる。一瞬訪れる静寂。

「いや、ちょっと、最初に伝えたい人がいるんで、今日はすいません!」

一瞬彼が国技館後方にあるマスC席に視線を送った。
そこには友人と共に女根建が姿勢を正して座っていた。
隣に座る女文田は二人の一瞬のアイコンタクトを見逃さなかった。

そして女根建を冷やかす。

「主人公やん!」


優勝後のマスコミ取材やドーピング検査、相撲部の祝賀会を経て
両国はすっかり夜を迎えていた。

彼から携帯に連絡が入った。

「ごめん!やっと全部終わった!今からすぐ行くから!」

駅前のハンバーガーショップで時間を潰していた女根建。
窓際の席から見えたのは、
こちらに向かって全力で走ってくるアマチュア横綱。

そして合流した二人はそのまま隅田川テラスを歩く。

女根建は言った。

「ねぇ、優勝したら私に言いたかったことって何?それってインタビューで言ったことと同じ話?」

意を決した表情で彼が言った。
いや、叫んだと言った方が正確なのかも知れない。

決意をこめた言葉が川沿いの夜の静寂を切り裂いた。


「おれ、力士になる。大相撲に入って化け物力士になる!!
だから!出世するまでなかなか会えないけど許してほしい!」

驚いた女根建。

「いないいない!自分で化け物って言う力士いねぇって!」

再び訪れる沈黙。先に言葉を発したのは女根建だった。

「いいわ。お関取になって私を迎えに来てくれるのなら…
私、さみしくても我慢す…」

そこまで言ったところで彼は女根建を抱きしめた。
しかし、どうにも不細工な抱きしめ方がこんな時でも変わらなかった。

「ご、ごめん。駄目だな、俺。こんな時でも四つ身で組むのが下手で」

「いいのよ。じゃあ次は、あなたの得意な突き押し相撲で私を押し倒してみる?」

「そ、それって…」

女根建太一は小悪魔的な微笑みを浮かべる。

「ふふ。ここまでのお相手は女根建太一でしたー。あとはご自分でお願いしまーす」

しょんぼりする未来の横綱と、ケラケラと笑う未来の女将さん。


二人の本場所はまだ初日を迎えたばかり。


浅草方面に歩みを進めるうちに見えてきた東京スカイツリーが、
これから始まる二人の人生を七色に照らし続けていた。

メールおわり。


囲碁将棋の根建太一さんを「女根建太一」としてストーリーを作るコーナー(シューターが勝手に作った)に送ったメールを納品しました。

情熱スリーポイントは時々相撲いじりがあるし、ふつおたの有名ネタに大相撲関連いくつかあるところに目をつけて、それを女根建太一でやってみようと。

結果、自分ではまぁまぁ…と思ってたのですが(ごめん。うそ。自信あった)エースシューターさんはもちろん、普通のシューターさんの採用メールと比べるとパッとしないというか、普通なんですよねぇ。本職の打ち上げ花火の横で、家庭用の打ち上げ花火で遊んでる感じ。

くっそー。むずいな。

来週から仕事落ち着くからホントにがんばろ。

何を目指してるんだよ、という話ですが。

香るエース。

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