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【前編】社会人3年目が2年目の研修を作ったよ

(2018年度の記事です)
ひょんなことから、弊社の2年目の方々への研修を担当することになった。
よく覚えていないが人事部との話の中で
俺:「うちのチームの人たち、前社で研修とかやってましたよ」
人:「青山さん出来ないの?」
みたいな流れだった気がする。
出来ないの?というか、やったことない。だって俺まだ社会人3年目だもん。

素直に「やらせてもらった方が良いな」と思った

年齢にして25歳の一般男性が20名あまりの24歳に何かを説くわけである。なんと恐れ多いことか。
ただ、考えてみると「この会社でこの状況じゃないとこんな経験出来ないな」と思った。もしスタートアップに自分が行ったらまずこんな機会ないし(人数)、金銭が発生する仕事として請け負うのとも違う。あと大きい会社になればなるほど外注になると思う。

といっても、イベントプロデューサーという少し特殊な仕事をしている以外は普通の若者である。よくある「マナー講座」「ロジカルシンキングの方法」「デザイン思考の活用の仕方」的な研修は無理だし教えられるレベルに無い。
でも、過激な書き方かも知れないが自分がしている仕事の充実度、周りにいる人々、日々世界が変わっていく様を目の当たりにしている体験など、人によっては羨んでもらえるレベルのものという認識がある。この世界を一人占めするには勿体無い、ぜひおすそ分けしたい。
(これに関しては自分の年齢というレバレッジがめちゃくちゃ効いていると思う)

かといって、価値観を押し付けるのも全くもって本望ではないので何をするか考えた。
教えられないし、押し付けないのであれば自ら学び取ってもらえば良いじゃないか。
ということで皆さんには「アイデアソン」をしてもらいます。

アイデアソンの難易度と課題設定チューニング

ずっとお手伝いをさせていただいている「NHKディレクソン」では
「番組企画を作る」
ことがゴールになる。優勝企画は実際にNHKさんが本気を出して番組にする。
ディレクソン内で決める要素として、誰に何を見せるか・伝えたいか・そのために最適な演出方法は…etcなど多岐にわたる。
ターゲット設定や演出方法など「この要素は抑えてね」というフレームを渡せば渡すほど、アウトプットの確実性は上がるが自由な発想から離れていく副作用が起こる。
ちなみにNHKディレクソンではこのあたりのチューニングを毎回綿密に行っている。

さて、今回のアイデアソンはまず「ゴールをどうしようか」というところから。
仮にアウトプットが具体化されなくてもアイデアソン自体は成立する。しかしそれで良いものか。
これはどの企業でも普遍的な悩みなので書いても差し支え無いだろうが、弊社でも「若手社員による会社への愛着低下」が悩みの一つらしい。うんうん、超わかる。
ということでアイデアはわかりやすい形で表に出してあげたいと思った。
自分のアイデアが会社のアセット使って形になったら嬉しいですからね。

最初は「媒体紙の1コーナーを〜」「やっぱりテレビの企画が良いのかな…」なんて悩んでいたところで、「ラジオの枠を使っていいよ」ということをマネージャーの方から仰っていただいた。ありがたや、求めていた場としてドンピシャです。

「研修」としてのエッセンス

先述の通り、アイデアソン参加の皆さんには学びを得てもらいたい、あと達成感と充実感と外に出せるポートフォリオ。
「ラジオ番組の企画を作ってもらう」というお題にしても良かったのだが、NHKディレクソンにおいて一番プロの腕が発揮される「番組制作」部分をセルフでやるのは些か厳しいと思った。何となく形にしてみたところでモヤモヤ感が残るだろう。
これは既存の企画に乗っちゃった方が良いということで「SALUS all in one」内にてプロのパーソナリティの方をお借りし「何かを発表してもらおう」と思った。


完全に余談ですが、何を隠そうこのパーソナリティが我らがガマちゃんこと蒲田健さんだったのである。(フクダ電子アリーナのスタジアムDJです)
俺個人としても日本一イケてるパーソナリティだと思っている。フクアリ以外でお仕事する日が来るとは。
(左ガマちゃん、センター俺、右は「アモーレ長友」ことまさおさん)
細かいけどパウリーニョのユニなので川崎スポンサーである弊社にも申し訳が立つ…気がしている。)

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本題に戻ります。
クリエイティビティを発揮し、なおかつ「自分ごと」として捉えられる発表テーマ…うーん、キャッチコピーが良いかな。
ということでお題は
「イッツコムのある街に来たくなる、エモいキャッチコピーを考えよう」
に決定!
実はNHKディレクソン静岡3部作でもキャッチコピーを題材にしたので、アイデアをお借りしております。

さて、開催スケジュールを組む際に自分自身にとってもかなり勉強になる出来事があった。
「いかに参加者が苦しまず、快適に、最大限の結果を残せるか」ということにプライオリティを置いていたが「研修だし、現実的に起こりうる厳しい環境を経験してもらうのも大事じゃない?」と先述のマネージャーから。たしかに、その視点はなかった。
「すぐにラジオ出てもらおうぜー」とのこと。うむ、面白い。
これが理不尽な圧力や制約によるものだと萎えるだけなので、直後にラジオ出演はかなり丁度良いエッセンスだと思います。

ということで「優勝キャッチコピー決定から2時間後にラジオにて発表」というアイデアソンが完成。
イベントにお客さんとして遊びに行ったらその場で喋ってって言われることも多々ありますよね、皆さん。そんな感じです。
ちなみに2時間後にラジオに出ることは優勝チームが決定してから明かしました。ウケる。

さてさて、ビジネス内容的にどうしてもコンサバティブになりがちな会社でのアイデアソンは果たしてどうなったのでしょうか。

後編では実際どんなことやったかと、アイデアソンに盛り込みたかったポイントを書ける範囲で記す予定でございます。お読みいただきありがとうございました。

後編はこちら↓


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