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小枝の先にたくさんの”月のかけら”を見つけたようです。

生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。           若林 薫


月のかけらか   SM(22.7×15.8)㎝   アキーラ  NK さん


大きな幹から何本も枝分かれしたイチョウの木
更にその小枝の先にたくさんの「月のかけら」を見つけたようです。
ある人は小さな鳥の形に見え
又 ある人は湖面に漂う小舟の様にも見えたそうです。
 
秋風にヒラヒラとゆれる様子は
人々にいろんなイメージを与えてくれます。
そして ひと月もしない内に木の葉は全て地上に落ちて
地面を金色に染めます。
時は移ろい早春には また しじみ貝の大きさ程の葉をつけ
春の訪れを知らせてくれます。
 
この作品はアキーラと言う絵の具を使用して描いています。
アクリル絵の具とは違いアルキド樹脂を主原料とした
親水性、親油性を持つ独特な絵の具です。
厚塗りをして油絵の様な表現が可能です。
 
屋外で簡単にスケッチし 帰宅後アトリエで加筆でし
じっくり描き込み油彩の様な重厚感を
表出する事も出来る絵の具です。
 
作者は10年以上この絵の具を使用し
風景も 花も 静物も 巧みに描いています。
対象物としっかり対話し イメージを膨らませて
制作している様子が伝わってきます。
作品の題名も良く吟味され いつも3案程提示されます。
今回の「月のかけらか」もそうした中のひとつです。
素敵なタイトルに心動かされました。
 
 
                   絵画講師 若林 薫 評






たくさんのスキを頂きありがとうございました。感謝申し上げます。


絵本制作中5!!


きしゃこく先生にご紹介頂きました。


スタンピング技法




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