日髙かおる/『かごんま食べる通信』編集長|焼酎マイスター|『焼酎語りべ通信』企画制作責任者

『かごんま食べる通信』編集長|焼酎マイスター|『焼酎語りべ通信』企画制作責任者。「作る…

日髙かおる/『かごんま食べる通信』編集長|焼酎マイスター|『焼酎語りべ通信』企画制作責任者

『かごんま食べる通信』編集長|焼酎マイスター|『焼酎語りべ通信』企画制作責任者。「作る人・獲る人・育てる人・造る人」のチャレンジを伝えるため、日々奮闘中。父親の転勤で、生まれてから大学を卒業するまで10カ所に住むが、常に自分の故郷は鹿児島県肝属郡高山町であると自認。

最近の記事

なぜ『かごんま食べる通信』を創刊したのか? <1>

2018年4月に創刊してから丸6年が経ちました。過去に特集させていただた生産者さんが先輩からもらった励ましの言葉「7年は続けなさい」は、私自身へのエールにもなっています。 7年目をスタートするにあたり、創刊時の気持ちを再確認して、気合いを入れ直します。 創刊のきっかけ 15年ほど前のこと。起業を手伝った会社の仕事を通して、鹿児島の農家さんたちと知り合う機会がありました。実際に畑を訪ねて、彼らの話を聞いたうえで味わうと、「ああ、なるほど。こんな考えかたをしている人が、こう

    • 1年前の自分を褒めてあげたい!

      先週の金曜日、若手漁師さんと若手養豚農家さんとの飲み会だったので、「やっぱり焼酎だよね。重いけど1升瓶持って行こう!」と、昨年秋の「紅茶サミット」で買ったはずの焼酎を探していたら、なんと出てきたのが「復刻版 七夕」! いつ、どこで買ったのか、記憶にない。行きつけの酒屋さんで、「美味しいですよ。限定ですよ」と勧められて、この2つのキーワードだけで買ったに違いない。 作り手の想いを知るって、やっぱり大事そうなんです。つい半年前の私は、焼酎飲んでも「美味しかった」で終わっていまし

      • 「聞く力」と薩摩揚げ

        「だから言ったじゃない」 仕事仲間から、そう言われる度に「どうしてそんな言われ方をしなくてはならないのか。理不尽な」と気分を害した。ついには「私の言うことには、耳を貸さない」と叱られてしまったのだが、よくよく聞いてみると具体的な例まで挙げて説明したのに、私が全く相手にしなかったそうだ。だた、言われた記憶が全くない。「なんてことだ。人の話をよく聞くのが自分のいいところだと思っていたのに」と愕然とした。 興味と聞く耳 「もしかしたら、自分に興味がないことや、すでに自分の中で

        • 「今夏のトレンド戦略2021」〜かん味処#8〜での学び

          1. 参加理由今回も今まで同様、自分自身の事業やお付き合いがある生産者さんたちに役立つ学びがあるに違いないと思い参加しました。 2. 学んだこと今回の講義の中で、特に興味深かったトピックは次の2つ。 1)"need" と"want" 商品は、①need商品、②want商品のどちらかに分類される。 ①は、生活必需品。②は、嗜好品。①はなくなったら、すぐに手に入れたい。②は、しばらく手元になくても生活に困らない。 売り上げを伸ばすためには、①と②、それぞれの商品特性に合っ

          「今夏のトレンド戦略2021」〜かん味処#7 ~での学び

          1. 参加理由初回からの講座の学びが、毎回発展して繋がっていく組み立てになっているので今回も参加。知り合いの農家さんたちに、学んできたことを還元できたら嬉しい。ただ、私はコンサルタントではないので、本当に彼らにコンサルタントが必要な場合は、菅さんに相談するつもり。 2. 学んだこと 毎回濃い内容ですが、その中でも私自身が特に興味を持った点を挙げます。 A)コロナ収束後のマーケット変化のヒントはたくさんある ここでも第6回のかん味処「情報分析、市場調査の仕方」は活きる。街

          「情報分析、市場調査の仕方」〜かん味処#6 ~での学び

          1. 参加理由情報分析、市場調査は、どんな仕事でも必要。プロに頼む場合に、最適な人、適正価格を判断するのに役立つ講義を期待していました。 2. 学んだこと上記の期待は見事に外れました。今回の最大の学びは、「情報分析、市場調査」は、お金をかけてプロに頼まなければできないことではないということ。講義が俄然楽しくなりました。 情報を取りに行く前に、自分が抱えている問題は何か、そしてそれを解決するためにはアプローチするべき人は誰かを探ることから始める。多くの情報は、特に国が持って

          「モチベーションを維持する」〜産直茶屋"かん味処" #5〜での学び

          1. 参加理由1回目から4回目までの講義から学ぶことが多かったことに加え、今回のテーマは仕事だけでなく、どんな場面にも必要なことだと思ったので、参加しました。 2. 今日「どんな学び」があったのか。1)一番の学び:「やる気スイッチはない」「やる気スイッチ」なんてものはない、まずは動くことで脳は覚醒するという事実。自分自身を顧みると、極端にモチベーションが落ち込んだり、やる気が出なかったりすることはない。気持ちの切り替えは早い方。でも、それは「やる気スイッチ」を常にオンにし

          「商品PRの文章をつくる」〜産直茶屋"かん味処" #4〜での学び

          1. 参加理由商品PRは、私自身の商品である『かごんま食べる通信』の購読者増だけでなく、仕事を通じて知り合った生産者さんにも伝えていきたいと思ったため。 2. 学んだこと1)売り場によってPRの文言を変える。売り場ごとに、そこに来るお客様が「なぜ私の商品を買ってくれるのか」を深く考えて文言を決める。 産直:地元で販売するので、産地名は不要。必要なのはカテゴリーと旬。 百貨店:それなりの値段を払っても購入する価値があるものと思わせる文言が必要。例えば、「航空便で直送」。

          「価格設定と交渉術」~産直茶屋”かん味処” #3~での学び

          1. 参加理由価格設定と交渉術はどんなビジネスにも必須なので、受講しました。 2-1. 今回の学び〜一番悩ましい点〜「適正価格」=「お客様が購入を認めた価格」 「販売価格」=「原材料費、販売管理費などの経費」+「利益」だが、この販売価格が適正なものかどうかは、お客様が決める。 ということは、いくらいい原材料を使って、販売管理費などの間接費用を抑え、利益を削って絞り出した販売価格でも、商品に価値を見出してくれる人がいなければ、それは適正価格とは言えない。もし1人も買ってく

          「一次産業をとりまくブランド・コンサル・マーケティングの全体像」〜産直茶屋"かん味処” #2〜 での学び

          参加理由前回の講座がわかりやすくて納得がいく内容だったので、第2回にも参加。しかもテーマは、ブランドやマーケティングのコンサル。知り合いの生産者さんたちがお願いしているコンサルの中には、その結果に大きな疑問を感じてしまうものもあったので、その実態を知りたいと思った。 今回の学び講座の副題は、"Darkness of Brand Consulting"。 この副題からもわかるように、ブランドコンサルティングとは「まやかし」。一次産業のブランディング、特に小規模の生産者にとっ

          「一次産業をとりまくブランド・コンサル・マーケティングの全体像」〜産直茶屋"かん味処” #2〜 での学び

          ”伝える”POPをつくる~産直茶屋”かん味処” #1 での学び

          1. 参加理由いつもTiwtterで鋭いツイートをなさっている菅さんが講師であることが、一番の参加理由。さらに、4月に某所でマルシェを仕切ることになっているので、まさにタイムリーなトピックだった点。前職で青山ファーマーズマーケットなどに出店したことがあり、それなりに陳列やPOPなど勉強したつもりですが、全て仕切るのと一出店者では役割が異なるので、プロのお話をお聞きしたいと思った次第です。 2. きょう「どんな学び」「”伝える”POPをつくる」という題目だったのに、多くの場合

          『かごんま食べる通信』は、食べ物の通販ではありません。では、いったい何?

          はじめに2018年4月創刊の『かごんま食べる通信』。隔月(偶数月)発行。1部3500円(税込・送料込)です。全国様々な地域で発行されている「食べる通信」同様、日本食べる通信リーグに加盟しその規約に基づいて発行しています。 発行元は株式会社食未来(鹿児島市)。編集長の日髙かおる(私)が『かごんま食べる通信』を発行するために創設した会社です。 『かごんま食べる通信』は、食べ物の通販ではありません。「食べ物付き情報誌」と説明すると、『かごんま食べる通信』は「鹿児島の美味しい

          『かごんま食べる通信』は、食べ物の通販ではありません。では、いったい何?

          有機栽培煎茶飲み比べセット販売の理由

           『かごんま食べる通信』は隔月発行の情報誌。特集する生産者さんのチャレンジを紹介する冊子と付録(彼らが育てたもの)を宅配便で定期購読者へお届けします。  その『かごんま食べる通信』編集部が、今、有機栽培煎茶飲み比べセットを販売しています。通常、食材の通販は行わないのに、なぜ販売しているのか? その理由を知っていただきたくて、noteにまとめました。 (理由1)新型コロナの影響 新茶祭りなどのイベントは中止、ホテルや飲食店での需要も激減、市場価格かなり悪化と厳しい状況に直面