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「小説書きの集い場」(仮)をつくる──実録──|1|

新連載です。
私は今、アマチュア作家を支援していくための「コミュニティ」をつくり出すことを目指し、活動しています。

そして、その道は「起業」というものでもあります。

私、仁矢田美弥自身、小説投稿サイト「エブリスタ」を中心に小説やエッセイを発表し、また公募にもいくつか出しています。

そういった中で感じてきたこと。
商業ベースにのらなくても、すばらしい作品を書いている人たちがたくさんいるということ
むしろ、商業作家になったとしても、それこそデビュー作がいちばん素晴らしかったといいたいような「プロ作家」ばかりであるということ。

これでよいのだろうか。
もちろん、サイトで書かれている人たちのなかには、プロの小説家になりたい、「紙の本」を著して発表したいと考えている人はたくさんいます。
私自身以前はそう思っていました。

でも、今は、作家を商業主義に振り回し、使い捨てにもしかねない既存の出版社に不信感さえ抱いています。
どう考えても熱意も質も堕ちている作品が大々的に宣伝され、読むたびに失望していく……。こういう現状に納得がいかないのです。

今は自分は、もちろん自分でも小説を書くし、公募にも出します。けれども、商業作家になりたいとは思いません。

日本語の基礎もない書き手が○○賞を受賞、こんなニュースを冷めた目で見てしまいます。

もちろん中には、その実力を認め楽しみに新作を待っているプロ作家の方もいます。
とはいえ、多くは商業主義に巻き込まれつつその才能を食いつぶされているのが現状ではないでしょうか。

独立系出版社に活路を見いだす

私はこういった状況を見て、アマチュア作家のお手伝い……おこがましい言い方ですが、サポートをしたいといつしか考えるようになっていました。
そしてそれを、自分の小説を極めることと両輪のライフワークにしたいと考えるに至っています。

そういった趣旨で、中途半端にやるのではなく、創業しビジネスとして成立させたいと考えるようになりました。

東京都創業ステーションの、女性向け「プチ起業セミナー」を受講し、分野は違えど新しい試みにチャレンジしようとしている女性たちにも大いに刺激を受けました。

セミナーを受講する中で、おぼろげだった輪郭も徐々に形を成してきました。
仲間もいます。

このエッセイでは、リアルタイムで、私の起業に向けた試行錯誤、四苦八苦を飾ることなく書いていくつもりです。

私はこの事業を、自分のためにやろうとは思っていません。
ですので、よりよいものにしていくために、ぜひアマチュア作家さんたちのご意見も伺い吸収しながら事業計画書を練り上げていきたいと考えています。

出版の経験などまるでありませんが、多少の心得はあります。
ゆくゆくは独立系出版社を営み、良作を世に出していくことが目標です。
どうぞよろしくお願いいたします。

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