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【絵師さまインタビュー①】かんな さんの場合(Art Jun所属)

はじめに

Art Junは、栃木県宇都宮市にある障碍者福祉サービス事務所です。
ここの利用者の皆さんは、みな思い思いに自分の好きなアートを創造しています。
雰囲気はこんな感じ(インタビュー風景)

手前の白いブラウスは仁矢田美弥です。インタビューは作業場で行いました。

かんな さんは「海が大好き」

いろいろな題材に挑戦しているはるさんですが、とくに好きなのは海なのだそう。
「このクジラの絵も、海の生物を書きたくて。あと、青系が好きなんです」

真四角の板にアクリル絵の具で。

「金色を使いたくて入れてみました」

こちらは波です。

「この絵は波と波がぶつかっているところ。評判がいい絵なんです」

 どういうふうに、描きたいものを決めているの?

「花とか生物とか、今日は何にしよう? と。」

 中でも海が大好きだそう。

「深海生物が好きなんです。動物自体が好きで、恐竜も好き(笑)」

「色見本が頭の中にある感じで」

 これはまた雰囲気が違う絵ですね。

デジタルで描きました。

「お花の角度をどうするか考えて、想像で描きました」
 
どの絵も色がとてもきれいですが、どういうふうに考えて塗るの?

「色合いは専門学校で勉強したんですけど、知識というより、頭の中に色の感覚があって、この色の反対はこれ、とか。でもちょっと違うと思ったら、自分で好きな色を作ってみます」

いつ頃から絵を書き始めたんですか?

「物心ついたときから。中学校の時は、全国コンクールで銅賞をもらいました」

カフェのパンケーキ。

「右上の材料を書いてある「○○g」とか「○○cc」とかも調べて書いたんですよ。英語はそれっぽく入れてみました。本当の英語じゃないの(笑)」

線がとてもきれいなことも印象的です。

「上下左右で見られる方がお客さんも楽しい」

ところで、アクリル画がみな真四角の絵ですね。……ごめんなさい、どっちが上になるのかな?

「方向はないんです。どの角度からも見てもらいたい。見る人の感じる方向で見てほしい。だから真四角に描いているんです。
自分から見た目線と、人から見た目線は違うと思うから」

これは月と空と野原
今年の大雪の日に描いたものです
本当は回転して見てほしいですね。


真四角の絵はどの方向から見てもよいようにできている。

おっとりした雰囲気のある かんなさんですが、豊かな色の世界が頭の中に広がっていて、それを表現したくてたまらない気持ちが伝わってきました。


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