【表紙絵や挿画を描きます】 Art Junの絵師さまにインタビューしました!
はじめに
小説、詩、エッセイ、短歌……もの書きは、自分の作品に合った「絵」を欲しいと思いますよね。表紙や挿画、口絵……。
今回、「つなぐ、結ぶ、創る ミモザとビオラ」は、もの書きと絵師さまのマッチングの企画として、栃木県宇都宮市にある障害者福祉サービス事務所「Art Jun」の絵師さまたちを取材しました。
ここでは、さまざまな障害を持った方たちが、思い思いに作品を創造しています。
今回は、かんなさん、M.keiさん、はるさんにそれぞれお話をうかがいました。
この記事ではエッセンスのみ、ご紹介します。
インタビューのロングバージョンを読みたい方は、ぜひ各リンクをクリックしてみてくださいね! ご紹介しきれなかった絵も載っていますよ。
かんな さんにお聞きしました!
いろいろな題材に挑戦しているかんなさんですが、とくに好きなのは海なのだそう。
「海、それから海の生物、あと青系が好きなんです」
かんな さんが真四角の絵を多く理由とは
真四角の絵を描くのはなぜ? 素朴な疑問をぶつけてみました。
すると、意外な答えが。
「上下左右で見られる方が、お客さんも楽しい。方向はないんです。好きな方向で、その日の気分で決めても大丈夫なように描いています」
はるさんの絵は他にも雰囲気の違うものがたくさんありますね。
「色合いは、知識というより色見本が頭の中にある感じで、この色の反対はこれ、とか。でもちょっとイメージが違ったら、新しい色を作ってみます」
おっとりした印象のあるかんなさんですが、豊かな色の世界が頭の中にあって、それを表現したくてたまらない気持ちが伝わってきます。
M.keiさんにお聞きしました。
「私の絵は癖が強いところがありますね(笑)。骨や化石が好きなんです。このドラゴンの絵はオパールをイメージして描きました。しろいドラゴンの背景のように見えるのは、翼なんです」
と語るM.keiさん。
なぜオパールを?
「美しいもの、かっこいいものにしようと思って。オパールは化石に混じっている宝石なんですよ。そういうものがこの地球上にある! ということに驚愕したんです」
骨が好きとは珍しいです。
「ふつうは怖いって思いますよね。でも人体の中で、というか生物の体の中でいちばんかっこいい箇所が骨だと思うんです。」
「モンスターの絵は、動物の身体をよく観察して描きます」
「この目玉の絵は物語性があって、皮膚がどろどろで落ちると溶かしてしまう、来るだけでやばいぞ、というのを描きました。でも、目がいっぱい涙を流しているのは、酸性雨をイメージしたのがあります。どろどろが山に落ちて木を枯らしていく。そういうコンセプトがあります」
「ご縁のあった方のご期待に応えたい」
そしてM.keiさんはきっぱりした口調で語ってくれました。
「ご縁があって、自分の絵に魅力を感じていただけるのなら……この絵で表現したいと思っていただけたら、その方のイメージに見合った作品を描きたいと思っています。自分の絵は癖が強いところもありますが、だからこそ、それでも力になれることがあるかな、と。
あ、人間も描けますよ(笑)。」
はる さんにお聞きしました。
これは楽しそうな絵ですね。
「『妖怪たちの宴の始まり』というタイトルで、猫またの双子のきょうだいが右上と左下にいます。男の子と女の子。その下にさらに、双子のお母さんの魂がいるんです」
鮮やかな色は水彩絵の具をアクリル絵の具のようにべた塗りする手法から生まれたもの。細い線も筆で描いているそうです。びっくり!
「擬人化するのが大好き」
「擬人化して描くのが大好きなんです」と語るはるさん。
「ゴキブリの擬人化も描いたりしました(笑)かわいい女の子で、でも嫌われて泣いちゃうんです」
構図も上手ですよね、どうやって決めますか?
「エスキス(下絵)を何度も描きます。こちらはさなぎが羽化するところの擬人化です」
「文章や言葉を絵にしてほしい、と言われたらできます。」と語るはるさん。
小説書きとの相性は抜群のようです。
はるさんインタビュー:一問一答
【ご依頼について】
文学フリマ、自費出版、投稿サイト、ZINE、リトルプレス……さまざまな用途にご使用いただけます。
相談だけでも全くかまいませんので、ぜひお気楽にお問い合わせくださいませ。
連絡先:仁矢田美弥 X(Twitter)@miyaniyada
Mail mimosaandviola@gmail,com まで
Art Jun 栃木県宇都宮市 執行役 桑久保順さま
Webライター 兼 添削人。あなたのサポートはnoteを運営するうえで有効に活用させていただきます。