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2018年のスープ仕事

昨日が仕事納めの方が多かったのではないでしょうか。みなさん、今年も一年、たいへんおつかれさまでした。

私も今年の仕事をnoteに書き留めておこうと思って、2018年の頭をふり返ったら、と…遠い!1月のことが、もうほとんど何も思い出せないぐらい遠かった。それだけたくさんのことがあった1年でした。

1. 本を4冊出しました、売りました

●2月『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』(文響社)
●7月『スープ入門』(スマート新書)
●9月『スープ・レッスン』(プレジデント社)
●11月『おつかれさまスープ』(学研プラス)

かなりのペースで本を出しました。2月に出した『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』が、予想を超えてヒットしたことから、ラジオや新聞でもとりあげていただき、メディアでの露出が増えました。新刊の話が相次ぎ、今年だけで4冊の本を出すことができました。

販促活動も、がんばりました。テレビやラジオなどの取材は積極的に受け、また三省堂での動画やレシピカードキャンペーンなど面白い販促を沢山やりました。おかげさまで販売数も好調で、3年間ベースで目標にしていた部数の8割を超えました。

『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』は、おかげさまでこの9月、第5回料理レシピ本大賞の入賞をいただくことができました。

2. 展覧会を開きました

3月20日から4月7日までの約2週間、『さくらさくらすうぷな風に吹くまつ毛』を谷中・HAGISOで開催しました。俳人・あかばねめぐみさんとの、スープ写真×俳句のコラボレーション展です。

展示は、イベントと並び私のコアな表現のひとつです。もともと絵をやっていたこともあり、ギャラリーで展示するスタイルが好きなのです。お金と労力が半端なくかかるので、なかなか毎年はできませんが…

このHAGISOで、多くの新しいお仕事の話もさせてもらいました。きちんとした事務所を持たない私にとっては、イベントで自分の場を作ることは、とても大事なこと。

会場で食のおしゃべりイベントも2回開催し、好評でした。

3. イベントたくさんやりました

イベントは、今年は四方八方でやった、という感じでした。『スープ・ラボ』や昨年の『リアル・スープ・レッスン』のようなシリーズものではなく、場所を変えて、企画もいただいたもの、持ち込んだもの、いろいろです。

トークショー的なイベントと、料理するイベントがあり、どちらかといえばトークイベントが多かったのは、食のトークイベントが成り立つのかな?という実験をやっていたからです。
HAGISOでやった『ごはんのはなしをいっしょにしましょう』のほか、下北のB&Bでの阿古真理さんとのトークショーや池袋天狼院書店での1人トークショー。また赤ちゃん連れのお母さんとのイベントもやりました。
トークイベントでは、双方向を意識し、みんなの食の話を私が聞く、というスタイルをもう少し作っていけたらと思っています。

6月のcakesnoteフェスや先日のnote酒場など、noteの皆さんとの交流もとても楽しかったです!

4. 書きました

レシピもたくさん書きましたし、コラムも書きました。

まずはcakesの連載『スープ・レッスン』です。ひと月だいたい2点ずつ、12月までで26回、スープレシピをお届けしています。レシピも毎回試作を繰り返し、チャレンジを重ねています。スープ・レッスンが実践編であるなら、『忙しい現代人のための手軽でおいしいスープ入門』は、理論編。私のスープの考え方を、全8回でまとめました。

また、今年の後半はコラム連載が2本、始まりました。『みんなの暮らし日記ONLINE』では毎日の食卓を預かる人の気持ちに沿った生活コラムを、また『pintscope』では、映画とスープ、というお題で短いコラムを書いています。

紙媒体連載、また単発でのスープレシピや記事のご提供は実にたくさんありました。わずかですが、ライターとして食関係の記事も書いています。個人的には、大好きな『北欧、暮らしの道具店』でスープの記事を作っていただけたことは印象深かったです。

もちろん、noteでもたくさんの記事を書きました。こんなのとか、こんなのとか、こんなのは印象に残っています。

5. 新しいカテイカ、立ち上げました

新しいカテイカは、私の中では新規事業枠みたいな活動です。スープのレシピだけ作っていても、現代の家庭料理の話って終わらないなと思ったんです。そこには当然、台所の話も家事の話もくっついてきます。

もっと新しい家事のあり方を考えてみたい、と思うようになりました。

生活史研究家の阿古真理さんと、レシピ文化研究家の伊藤尚子さんと話をしていて、活動を始めることにしました。
まだnoteでのコラム発信と、たまのイベント開催だけですが、2019年は2月スタートのNサロンで料理のゼミを持つこともあり、この「新しいカテイカ」をしっかりしたものにしていく予定です。

また、現在進行形プロジェクトもあり、春にはまた新しい発表ができるかと思います。お楽しみに。

6. スープ作った!

やっぱりこれに尽きます。今年もスープを作り続けた1年でした。毎朝のスープは、この12月で8年目に突入しました。欠かさず作ってきた朝のスープが、さまざまな私の活動を支えてくれています。

2018年は私にとって飛躍の年になりました。仕事内容からいえば、先鋭的なものというよりはリアクション仕事が多かった気がしますが、そういう時期もあってよいと思い、今年はそうしてきました。

来年はまたここから一歩踏み込んで、エッジのあることをやっていきたいと思っています。どうぞみなさん2019年の有賀薫も楽しみにしてくださいね。


読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。