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ダシマスターのダブルコンソメ

先日テレビで『ダシマスター』という漫画があると知り、6冊大人買いして読んでみました。主人公は「ヨーロッパの社交界を震撼させた伝説の出張調理人」という設定です。和洋中、料亭料理も家庭料理の垣根なく、うまみを追及するダシマスター。

困っている人をダシマスターが料理で助ける一話読み切り、アシスタントに性格が良く舌の効く女性がつくなど、『美味しんぼ』の料理人バージョンみたいな感じ。でも、だしについての話や考え方も本格的で、だしマニアにはたまりません。

『ダシマスター』1〜6巻(早川光原作・松枝尚嗣画/集英社)

さて、この漫画の3巻に、ダシマスターがコンソメを作る話が出てきます。フォン・ド・ヴォライユ(鶏のだし)を使って牛すね肉を煮込んだ“ダブルコンソメ”です。8時間かけて煮込む黄金のコンソメは、風邪も治してしまうほど滋味あふれるもの。

ストーリーはさておき、ダシマスターによると、別素材のコンソメを2つ合わせたものを「ダブルコンソメ」と呼ぶとのこと。

これを読んでも、 「え、それ何が問題なの?」と思う人が99%だと思いますが、私にとっては衝撃の情報。もしこれが本当なら、ダブルコンソメには今のところ3つの定義があることになるのですから。

●1つ目は、骨や肉を煮込んだブイヨン(だし)で、さらに肉を煮込んでスープを作るもの。ダブルだし。
●2つめは、ブイヨン(だし)で肉を煮込んで作ったスープをブイヨンがわりにして、さらに肉を煮込んでスープを作るもの。トリプルだし。くわしくはこちらを参照)←ここまでは前回考察済み

●3つめは、ブイヨン(だし)を作り、そのブイヨンとは別の素材を煮込んで味を重ねたスープを作るもの。いわばツインだし。←これ新規追加

最初の二つは、だしを重ねてとるというところが必須で、肉の種類は問われていません。今回出てきた説は、ふたつのだしを合わせている部分がポイントで、言って見れば昆布かつおだしみたいなもの。
漫画の中では重ねてとっているけれど、別々にとって合わせてもいいニュアンス。

もうほんと、どうでもいいことだってわかっているけど、気になって仕方ありません。誰か助けて。

ところでこの漫画。6巻まで読んで、料理対決という最高に盛り上がる場面でぷつっと切れて、続きが存在しないというオチ…(涙)

マニアックすぎたんだな、きっと。


読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。