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Dos Monos-Dos Siki

未だに、去年のDos Cityのリリパが衝撃過ぎて、家に帰るまでの記憶が薄め。それくらい、日本のでこんなにエッジが効いてて、シニカルで、でも音楽への深い尊敬と人を大切にしてるヒップホップってないんじゃないかなーと思ってる。

一番初めにDos monosを見かけたのは、Dos Cityがリリースされてから、海外のアーティストが日本語を頑張って解読しながら聴いてるらしいってツイートを見て「なんかやばそうな人達いるな」って思った時。

そっからとりあえずアルバムをざっと聴き始めて、出会ってしまったのが「劇場D」。

初めのバイオリンのなんだか火サスでも始まりそうな入りを聞いた時は「これでラップが始まるん?」ってなったのだけど、サビになるほどにバイオリンのメロディがめっちゃ耳に残るし、ラップのはまり方がすごくて、どうやってトラックメイクしてるのかなーってそれぞれのメンバーのTwitterを見に行ったのが、ハマるきっかけだったと思う。

今更知ったけど、これ、ジャズのThelonious MonkのBrilliant Cornersのサンプリングなのだよね。こっちを聴くとただジャズだなーって思うのに劇場Dを聴くと完璧にその世界の一編を作り上げてしまってて、音楽ってこんなに変装するんだなぁって。


しかも、メンバーの名前、荘子it(so shit)。名前カッコ良すぎない???笑

脱線しちゃったけど、Twitterを見に行ったりしてる内に、なんだかChildish Gambinoみたいな時代の見方をしてる気がしてどんどん惹かれてしまって、もはや気がついた時にはリリパにいた気がしている。笑

緊急事態宣言の時に出したRojoとか、オードリータンのサンプリングとか、世の中のキャプチャーの仕方がすごく上手くて、でもそれをきちんと音楽に仕立て上げる感じ方って、なんか日本のアーティストっていうよりも海外に近い気がするのだよね。

あとね、品がいい。笑

別にキツイ言葉とか下ネタを使わなくてもガツンとくるリリックは作れるし、正直言葉そのものの重みじゃなくて、言葉選びにちゃんと血が通ってる気がして、そういう品の良さって中々出ない気がしている。

前置きがめっちゃ長くなったのだけど、そんな彼らが出したEPがDos Siki。

まだ歌詞がオープンになってないから、残念すぎるくらい歌詞が聞き取れないし笑、ジャズの知識が皆無すぎて、きっと色々なサンプリングしてるのだろうなぁと思ってるけど、耳に住み着く感じがすごい、ほんと。(ほんとは誰か教えてほしい…なんのサンプリングしてるのか…)

多分、1回聴いたら、気になっちゃって絶対に5回くらい聴くから、安心してハマっていただきたいし、何ならLPまで手に入れて聴いていただきたい(レコードプレーヤーなくてまだ買うか迷ってる…けど、聴いたらすごく音の厚みがよくてLPを推してる)

あー…もう一回リリパに帰りたいなぁ…






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