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人間関係の終活

人の幸せには、人間関係が結構大事だといわれます。
とくに、シニア世代、それも男性は、結構切実じゃないかと思います。


追いかけてくるお客様

一度訪問すれば最低1時間?

私、保険の仕事を始めて33年目。
長いお客様との付き合いは、33年になるわけです。
あるお客様は、出会ったときすでにおじいちゃんで、今や90歳。

彼も、60歳代の頃は個人事業主として、まだビジネスもそこそこやってらっしゃいました。しかし、徐々にそれを閉じていくフェーズに入ったのが70歳代。

今でも細々とは仕事をしてるようですが、もはや趣味レベル。
つまり、暇を持て余しているのです。
だから私がたまに訪問すると、一時間以上返してもらえません。
早々に話を切り上げて、「じゃ!」とお宅をあとにしようとすると、
「田村さーーん!」と追いかけてきて、捕まったらまたよもやま話です。

寂しいのに寂しいといえない

こういう人って、変にプライドが高い。
だから、寂しいくせに寂しいって言えないんですね。
奥さんは、毎週、ジムに言って友達作ってきます。
子供たちは独立して、家には寄り付きません。
ご主人だけがあぶれちゃって、話し相手もいない状態です。

正直その方との話は面白くない。
世間がどれだけ間違ってるか、とか、
政治がどれだけ庶民の生活を圧迫してるか、とか、
自分がどれだけ社会のために頑張ってきたか、とか、
私は全く関心を持てない独りよがりな話を延々と続けます。

けど仕事だから仕方ないので会う。
きっと彼の周りにはそんな人しか残っていないのです。

仕事の人間関係とプライベートの人間関係

退職者のつぶやき

ある企業の部長さん。
現役だった昨年までは、お中元や年賀状がたくさん来ていたらしい。
しかし、定年退職してからは、その数は限りなくゼロに近いらしい。
「結局、俺の付き合いと思っていたのは、俺の役職につきあってくれてたんだな」なんて寂しげ。

残念ですが、きっとそうなんでしょうね。

経営者だったら、仕事上の友が、仕事を辞めても付き合う友になり得るのでしょうか?
正直、ほとんどはNOです。

私の父は、うちの会社を立ち上げた創業者。
かつて仲良くしていた人、残念ながら、つきあいはほとんどなくなってます。
まあ、相当な年齢になってきているので、生きている人が少なくなってきているのが最近の状況です。

仕事で知り合った人は本当お友人になりにくい?

色んな人を見ていて思うのは、仕事上の知り合いはあくまで仕事上の知り合いです。
ちょくちょくゴルフ行ったり、呑みに行ったりしていても、仕事を離れれば特段そのつきあいが続くわけでもない。

なぜかと思うと、男性シニアって、人に会うのに理由がないと誘えない人が多いんじゃないかと思います。
その辺女性って軽いですよね。
とりあえずお茶しましょ、で話が通る。
けど男性って、プライドなのか、用事もないのに会うってことが出来ない。

結局、何かしら理由をつけなきゃいけないんだけど、仕事を上がっちゃうと理由がない。結果として、うちにこもってしまうんですね。

そんな時にやってくるセールスマンなんて、飛んで火にいる夏の虫。
暇つぶしの相手させられますわな。

人間関係の組み換えをしよう

男性シニアは、在職時から仕事以外の場で友人を

特に男性は、50歳を過ぎれば、仕事に関わらない場所で友達を持つことが大事じゃないかと思います。
そういう人が集うには理由がいります。
けどそれは、趣味の会でいいんじゃないでしょうか。

ゴルフみたいな車とお金が必要なものというより、地元でできる手軽な場がいいでしょう。
将棋でも麻雀でもいいし、ハイキングの会なんかでもいい。
まだ頭が柔軟なうちに、そんなコミュニティでもまれる経験、しておいたほうがいいんじゃないでしょうか。
今の仕事上のお友達、たぶん10年後は身近にいませんよ。












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