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中央・総武線から見る景色

こんにちは、いずみせりかです。
6月なのに35度近くまで気温が上がった日があったかと思うと20度くらいの日があったり。日傘がないとクラクラするくらい晴れたり、雨が降ったり。なんとも言えない天気が続いていてもろに気持ちと体力をえぐられます。

今日は久しぶりに神楽坂に用事があったため、中央・総武線に乗って飯田橋駅まできて、「あ、私この景色好きだった」ということを思い出しました。

私は東京生まれではないし、大学は埼玉だったので、東京を走る電車に気軽にほいほい乗るようになったのは社会人になってから。つまり就職で東京に引っ越してきてから。
社会人1年目からずっと東京の南の端っこの大田区に住んでいますが、様々なイベントごとに積極的に参加するようにしているから、そのイベントがなければいかなかっただろう街に、降りなかっただろう地下鉄の駅に降りて街を歩いてきました。

街ごとに違った空気があって、歩いているだけでとても楽しかった。その空気とは、たぶん暮らしている人の生活の空気なんだと思う。生活している人がいて街ができてその暮らしの空気がまた街を作る。
東京にはいろいろな街があるから、初めて行く街ではいつもちょっと興奮する。

話は戻して、秋葉原から新宿をつなぐ中央・総武線について。初めてあの電車に乗った時は大学生だったのだけど、その車窓に広がる景色をものすごく好きになったのです。眼下に広がる川に沿って電車が走っているという事実の美しさ。同じカーブで電車が走っているなんて!
のちにその川は外堀だということを知り、「江戸城のお堀はこんなに遠いとこまであったのか!」とビックリしたものです。

春はお堀沿いに桜が咲いていてとても綺麗ですし、夏はその桜の葉が青々として美しいです。今まで東京の電車で感じていた窓と建物の距離の近さとは違って、窓から一番近くに見えるものは下を流れるお堀なので、建物がとても遠い。

だから空がとても広い。広い。

もしかして私がこの景色が好きなのは、東京で空が広く見える場所だからなのかもしれないなぁなんて今書きながら思いました。

美しい景色を眼下に眺めながら、私を乗せて中央・総武線は新宿へ向かっていく。いつしかお堀はなくなり、ビルが窓に近付いてくる。それもまた、東京の景色。いろんな顔がある東京は、本当に面白い。


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