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「浦和レッズ」について⑦

<サッカーの天皇杯全日本選手権で浦和サポーターが暴力行為などに及んだ問題で、日本サッカー協会の規律委員会は19日、観客や選手らの安全確保のために適切な措置を講じなかったとして、浦和に対して来年度の天皇杯の参加資格剝奪とけん責の厳罰を科すと発表した。参加資格の剝奪は極めて異例。>という記事を読んだ。

僕は、前の記事で、一部の不心得者を「出禁」にするような手緩い処分を繰り返しても、本質的な解決にはならない、何かあればクラブが重い処分を背負わないといけないという前例を作ることで、集団としてのレッズサポに強烈な打撃を与えて、今後の集団行動に抑止力が働かざるを得ないようにする必要があるという趣旨の話を書いた。

そういう文脈で判断すれば、今回の処分にはまったく異論はない。天皇杯の出場資格剥奪が来年1年限りというのは、まだまだ不十分なくらいである。もっと厳しくても良い。ガツンと痛い目にあわせないと懲りない奴等が多すぎるのだ。

「処分があれば、また暴れる」と言ったサポがいたと記憶しているが、こんな処分が出されても、まだ暴れるというのであれば、暴れれば良いと思う。もっと厳しい処分が、愛するレッズに対して課せられるだけの話である。

JFAもレッズも、今までが甘かったのである。特にレッズは、昔からファン・サポには甘い。結果として、何か勘違いした連中を図に乗らせてしまったのである。結果として、そんな事態を招いてしまったクラブ側の責任は重い。子どもを甘やかしてばかりのバカ親と同じである。

もちろんファン・サポがいなければ、ビジネスとしてのサッカー興行は成立しない。しかし、社会人として当たり前のエチケットも守れないようなファン・サポは「願い下げ」であるというくらいの矜持は示してもらいたい。

これはレッズ・サポだけの問題ではない。他クラブにも似たような勘違いサポは少なくない。負けが込んだからと、クラブ側に対話の場を求めたり、説明を要求したりと、はっきり言って、笑止千万である。シロウトが何を言ってんだという感じがする。クラブも選手もサッカーのプロなのだ。プロがシロウトの愚にもつかぬ意見を聞かされたところで、何か参考になるとも思えぬ。

クラブと選手たちを、黙って、信じて、支えてやるのが、本当のファン・サポであろう。レッズなんて、Jリーグ発足当初の頃の「お荷物」状態を振り返れば、ずいぶんと強くなったものである。何しろACLで3度も優勝しているのだ。大昔の弱いレッズ時代を耐え抜けたファン・サポであれば、今のレッズくらいでガタガタ騒ぐなよと言いたい。

18年もの長きにわたり、リーグ優勝から遠ざかっていても、甲子園球場を埋め尽くしていた「虎キチ」の爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいところである。



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