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シロが死んだ日

2023年1月29日(土)

14年前、新宿の歌舞伎町のペットショップで偶々見かけた黒いポメラニアン。
『セール最終日!』
の張り紙に
え!この可愛い子犬が明日までに売れないと処分されるの!?
とビックリして、色々と考えて、全く予定が無かったのに急に犬とケージからバックから全部1セット購入してタクシーで連れ帰ったのが始まりだった。
今思えば、ただセールご終わりなだけで、次の日以降も売られていたのだろうし、シロは見た目が可愛かったので必ず売れていたと思う。
が、そんな勘違いからのお出迎えで、人生で初めて犬を飼うことになった。

全く飼い方もわからず、色々調べながら、ペットフードを柔らかくお湯でふやかし、食べさせて、部屋から出ない子犬。
散歩に行けるまで3ヶ月もかかるとは思わず、暴れ回る子犬に、早く3ヶ月経ってほしい!散歩に連れて行ってストレス発散させたい!!
と思っていたが、実際には散歩に慣らせるまでにかなりの時間と経験を必要とした。

しかし、初めての犬は鳥やハムスターとは違い、子供を育てているかの様な手間がかかり、初めて子育てや命の大切さを実感した。

それから一年して、一匹じゃ寂しいかもとまた新宿へ行って、雄のポメラニアンを買おうかと思っていたけど、大きくなって安売りされていた白いメスのポメラニアンを見つけ、迷った挙句、そのポメラニアンを連れて帰り、ヒメと名付けた。

家に連れて帰って、鞄からヒメを出した時のシロの喜びようは物凄く、メチャメチャ飛び跳ね、よだれダラダラ垂らしまくってクルクル回って、吠えまくり、まだ動けないヒメに
さあ!追いかけっこしよう!!
と目をキラキラさせながらドアのところへ行っていた。
ヒメはそんなシロに気も留めず、シロのケージへと入って行って女王様かの様にゆったりと白の寝床に寝たのだった。

それからも色々あった、
碧香が生まれてから、初めてシロが脱走して
探し回った挙句どうしたら良いかわからなかったけど、警察署に保護されていたり。

新幹線の中でカバンの紐が首に巻き付いて焦ったシロがもがく程に首にしまって、鼻血を出し始めて、偶々持ってたカッターナイフで紐を切って難を逃れることができた。まさかこんな事で死ぬのか!?と本当に焦った。

それから色々なことがあったけど、大きな怪我も病気もなく、シロは14年の天寿を全う出来たのは幸せだったのだと思う。

昨日、仕事が終わって帰り、ケージを開けたらヒメが飛び出してきて、ふと見たシロが倒れて動かなかった。
今までは寝てても死んでるのか?と不安になって起こしてたけど、その日は一目で分かった。死んでるのだと。
急いで触ったけど、もう動かなかった。
ゆっくり抱き上げ、目も口も開いたままで。お留守番をしてた碧香は、そこで初めてシロが死んだことを知った。

もうずっと前から朦朧としてて、段差も降りられないくらいに弱ってたから、もう寿命かなぁ。
と覚悟はしていた。だから、ショックは大きくなかったけど、やはり涙は止められず、碧香を抱きしめて2人で泣いた。

美緒ちゃんに電話して、死んだことを伝え
美緒ちゃんと寧音を迎えに行って、夕方に家族揃ってシロを囲んで泣いた。

夕方、

葬儀屋さん探して連絡して。
本日の午前中に火葬して貰いました。

寒さのせいか、今、物凄い沢山のペットが亡くなっているらしい。
骨を見て、病気の跡が無いきれいな骨だから寿命だったのでしょう。
と。
天寿を全う出来て良かったです。

ペットの火葬は炉を積んだハイエースが来て、家の前で焼くんですね。
しかも煙が出ない!
日本て本当に凄い。

この一年でみるみる歳をとっていったシロ。
ふと思ったのは、昔、とある霊能者の方が僕ら家族の前世や輪廻転生について話してくれた事があり。
僕は昔から兵士や忍者や少林寺のお坊さんや侍やらと常に戦い続けてきたそうです。
碧音ちゃんは踊り子や巫女やずーっと踊り続けてる人らしいです。
僕は未だに着ぐるみ着たり舞台の上で戦う人で、碧音ちゃんはダンサーで踊り続けてます。

そんな前世のある時代。
碧香はどこかの国のお姫様みたいな人で、いつも担がれてた自分の足で歩く事もない様な生活だったらしいのですが、いつも戦争や暗殺にあい7歳まで生きた事がない人生だったらしく。更にそんなに転生をしてない為、珍しいくらい魂が凄く純粋な子だ。と言われてました。

それが本当かどうかは確かめようがないので、そうであれば良いね。程度で良いと思うのですが。

とある時に、この子は7歳に無事になれないかもしれないから、色んなことに注意して下さい。
と言われたのです。
ビクビクしながら、碧香を育ててきた俺達。

シロとヒメも昔から碧香を守る為にいつも側にいてくれてたそうです。

そして、その霊能者の方は俺たちに一度も会ったことが無く、俺たちの家庭事情や人間関係、名前すら知らないのですが、色々と言い当ててくれました。
シロは霊感が無いけど牙を持ってて悪霊を祓ってくれる。
ヒメは霊感があって色々見つけてくれる。
だそうです。

そして、碧香が8歳を迎えてからシロがみるみる間に歳をとって、衰弱し、そして昨日亡くなりました。
もしかしたら碧香を8歳になるまで守ってくれて、役目を終えたから力尽きたのかなぁ。
とか思ったりしました。

寧音は小さいシロが大好きで、いっつも抱っこしてました。

そんなシロが金曜日に亡くなって、土曜日の朝に家族みんな揃って葬儀を出来て見送ることが出来たのも、シロが頑張ってくれたのかなぁ。
とか思いました。

今日の昼から碧音ちゃんは大阪へ移動。
俺は夕方から飯能で演技レッスンして
明日は特撮トークショーのイベントです。

いつでも側にシロを感じながらまた前に進んでいこうと思います。

さあ!!まだまだこれからやる事は沢山だ。
頑張ろう‼️‼️

シロ。ゆっくり休んでね。

家族の写真と寧音がシロに書いてあげた手紙と、ケージに貼ってた名札を一緒に入れて上げました。

また次も家族になれます様に。

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