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自転車と拙い旅をした
幼い頃の耳にいた蛙の鳴き声
畦道ですれ違うおじさん
湿気を吸って波打つ髪の束
揺らめくカーブミラー
セーブポイントの公園
ここへ来るまでに三回人影を見たが、全て自分の影であった
まつげが夜に反射した
海までは遠くて戻れない
ひれはパーカーにしまって
鱗を撃ち抜いたの


こんなに気持ちいいのに、一時間で終わっちゃうんですか
腹の縫い跡は押すと痛い
ここからは立ち入り禁止です
ご協力宜しくお願いいたします

<つらつらと浮草> たっぷりと抱かれているような気持ちにボタン一つでさせてください サポートしていただけますと、セルフ返歌いたします