見出し画像

週刊からあげNews【第8号】Maker文化は終焉するのか?ロボットビジネスの難しさ

 「週刊からあげNews」第8号配信します。

今週の気になる話題
1. Maker文化は終焉するのか?

 Maker Faire(正確にはMAKE:誌、Maker Faireの運営/ライセンス元のMaker Media社)が、全社員22名のレイオフと業務停止という衝撃なニュースが報じられました。

 日本のMaker Faireがどうなるのか心配されましたが、Make: Japanからブログで以下のようなアナウンスがされました。

 簡単にまとめると以下です。

- Maker Faire Tokyo 2019は予定通り開催されるよ

- 日本のMaker Faireは今のところ人数もスポンサーも伸びており順調だよ

- イベントを継続していくにあたって悩みは色々あるよ

 日本でのMaker Faireに関しては、一先ず安心といっても良いのかもしれませんがMaker Faireに限らず、イベントやムーブメントを継続していくことの難しさを感じされるニュースでした。

 私として気になるのは、地元近くかつ初回から参加や展示をしているOgaki Mini Maker Faire(OMMF)に関してです。主催者のIAMASの小林先生は、継続的なイベント開催の難しさに共感を示しつつも、前向きなコメントをして下さっているので、引き続き私もできる範囲で少しでも貢献していきたいなと思っています。

 個人的に、OMMFはそれが継続にとってポジティブな方向なら、お金とって大丈夫(むしろ取るべき)ではないかなと感じています。OMMF2018の参加レポートは以下です。


2. ロボットビジネスの難しさ

 上記のような面白いコーヒー販売でのロボットの使い方のツイートが話題になっていたので紹介します。以前、ハウステンボスを手がけるHISさんがプロデュースするロボットアームでコーヒーを入れる「変なカフェ」に行ったことあったのですが(ブログ記事)アームを使わず、こんな方法があったかと目からウロコでした。

 ロボットって、AIブームの煽りでどんどん人間の仕事を奪っていきそうなイメージを持っている方も多いと思いますが、ロボットアーム単体でも一台数百万円として高価ですし、ロボットとAIって、元々かなり分野が異なるので、ロボットとAIを組み合わせた研究やビジネスって実は現段階でそれほど多くはなかったりします。特に、残念ながら日本では論文数でも諸外国に劣っているという実情もあったりします。

 なので、ロボットはビジネスとしてはまだまだ難しいのが現状なのではないかなと思います。こういうアイディアも面白いですが、根本的には、ロボットのハードウェアが大幅に低価格化するなどのブレイクスルーがないと、なかなか一気に広がるのは難しいのかもしれませんね。

 というようなことを思っていたら、早速イギリスのAutomata社が、Evaという名前のロボットを100万円以下(7500ドル)で出してきたというニュース。ロボットの分野もどんどん価格破壊が起こっていくのかもしれませんね。

 少子高齢化が進む、日本でこそ重要なので日本のメーカーからも、極端な話、個人で買えるレベルの安価なロボットが出てくると面白いと思うのですけどね。


今週の本

1. MAKERS

 今のMaker文化や3Dプリンタのブームの火付け役となったクリス・アンダーソン本です。もう7年前の本となりますが、今読んでも新鮮味があるというか、まだ時代が追いついてない感じもありますね。製造業・物作り・ハードウェアに関わる人、興味がある人は必見の内容です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?