【カラダラボ】甲野先生の浜松稽古、名古屋稽古

※毎月(適当)、送らせてもらっているメルマガの転載です。スパム扱いをされて不着になってしまう事も多いようですので、こちらにも転載させてもらいます。


こんにちは、カラダラボの山口です。
今年の春は早い、と思っていましたが、急な寒の戻りでやっぱりこの世は波なのだなぁ、と痛感しました。

私たちの頭はつい、「まっすぐ」を考えます。
目的地を見て、後は全力で、と考えますが、身体は様々な部位が組み合わさって出来ているもの、まっすぐでは無理が出ます。
だからこそ、「急がば回れ」という教えがあるのでしょう。

こういう先人の教えは身体の扱い方を教えてくれているようにしか思えません。
例えば、腕。
この腕を使おうとした時、つい、まっすぐ出してしまいます。
現代は重い物を上手に持つ必要がなくなりました。
フォークリフトなどの機械を使いあげる事ができますし、数字だけを動かして物自体を触らない事だってあります。

人力で仕事をする事が少なくなり、たまたま行う力仕事も無理をして、腰痛などを引き起こしながら行います。
身体の使い方を改善しよう、という考えは消えました。

昔は機械もなく、人力で全てを行わなくてはならなかったのです。
誰もが、自然と、身体にとって最適な動きを身に着けていました。


腕を使う時、「らせん」を意識して、回しながら手を出してみてください。
「骨は回る」のだ、と単純に考えてもいいと思います。
目的地へと真っすぐ手を出せば、肘など動きやすいところだけが動き、重い物を持った時、手首や肩、当然肘にも負担をかけてしまいます。
らせんを意識して手を出せば、遠回りですが、その遠回りの時間のおかげで、腕全体が繋がって、力を流しやすくなるのです。
この時の「心地よさ」を喜べるかどうか、それが一人稽古を続けていく時のカギになります。

腕を回し使えるようになっても、普段私たちが使うスマホやパソコンにはあまり影響はありません。
むしろ、腕のらせんを考える事で、指の動きを阻害して、仕事がしにくくなる事もあるでしょう。
しかし、腕をいい加減にしたままでは、身体のあちこちに「無理」を残してしまうのです。そして、この無理は一日二日では表に出ません。1年、2年、10年、20年、ゆっくりと身体に我慢を溜めるのです。

我慢がきかなくなったある日、痛みとして顔を出しますが、その時にだって、薬や施術で「なかった事」にする事だって出来てしまいます。
その日、何とかなっても、根本となる「動き方」に無理があるなら、また、無理は溜まり、我慢を溜めてしまいます。

身体感覚は磨いていけるものです。
一生をかけて、自分が何を感じているのかを探っていけば、ほんの小さな変化にも対応していけるようになるはずです。

私の稽古には技も基本もありません。
それは日々、新しい身体感覚が出てくるからです。
新しい身体感覚に一番心地よい動き方をしたい、いつしかそんなことを考えて過ごすようになりました。

こんな生き方を教えてくれたのはもちろん、甲野善紀先生です。
甲野先生から技を盗む事は出来ませんでしたが、「稽古法」は簡単にまねをする事が出来ます。
毎日、ちょっとずつ、自分への観察を深めていけば、自然と昨日との違いが見つかります。
ちょっとずつですが、気が付けば30年近くたってしまいました。
そしてこの間、ずっと楽しかった、という事をお伝えしておきます。
甲野先生はノルマを課しません。正しさも求めません。
どう稽古するのも自由にさせてくれました。

一人稽古は最初、慣れないかと思いますが、それでもいいんです。自分なりのスピードで探れるのが一人稽古です。ちょっとずつ、日常生活に入れてみてください。


甲野先生の稽古があります。
今週末が浜松、来週が名古屋です。
どちらも定員には余裕がありますので、じっくりと体験もできるかと思います。
ぜひ、ご参加ください。

「甲野善紀先生の浜松稽古」
日時:3/30(土) PM2:00~PM5:00
参加費:8000円(当日払い)
会場:浜松市福祉交流センター(フクシコウリュウセンター)
住所:浜松市中区成子町140番地の8

「甲野善紀先生の名古屋稽古」
稽古日時:4/6(土) PM2:00~PM4:30
参加費:8000円(当日払い)
稽古場所:ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)/フィットネスルーム
会場住所:名古屋市中区二の丸1-1
地下鉄、駐車場:アクセス情報(愛知県体育館のサイト)

共に詳細、申し込みはウェブサイトから。
http://www.karadalab.com/

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