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しゃがみ込む日々−ソウルフラワーユニオンを巡る雑感(3):雑種天国

からふねです。
どんどん行きます「しゃがみ込む日々」。
ネタが尽きると思った? 残念! まだまだいけるんだなこれが!

シングル「エンプティ・ノーション」を出して1989年を締めくくったニューエスト。明けて1990年の1月21日、意外な形でのシングルをリリースしました。それが「雑種天国」です。
ジャケットがこれです。懐かしい8センチシングル。

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ニューエストはシングルのジャケットで自分たちが聴き狂ったバンドやアーティストのアルバムをパロディにすることが多いのですが、この「雑種天国」が最初かも知れません。因みにこれはThe Byrdsの"Younger Than Yesterday"のパロディかと存じます。

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これまた音がね、ソウルミュージックとカリプソを合わせた「ソカ」と呼ばれる感じで、めっちゃ楽しいの。
このMVは確か香港で撮影したんじゃなかったかな……?

最近の世の中を考えます。
隣国の韓国や北朝鮮、中国のやり方には眉をひそめる点は大いにあるものの、人と人のつながりはまた別だし、それを一面的に排除するのも違う気はするし、でも「寄らば大樹の陰」であるのは世の中もSNSも同じだから、「強い意見」にみんな流されてしまうし、それに疑問を呈すると途端に生きづらくなるし……
そんな時、こんなふうに歌いたくなるんですよ。

とぼけてるのさ やってられないから
巻き返しを図るから よく見とけって気分さ
いろんな奴がいるのも ええじゃないかって気分さ

この曲も、今でも演奏されるレパートリーで、当然ライブではみんな踊り狂います。
ニューエストはこうやって、新しい要素を取り入れる試行錯誤をずっと繰り返しておりました。この試行錯誤がソウルフラワーユニオンに物凄く生かされる訳ですが、それはもっと後のお話。

……こんな感じで1曲ずつ書いていったら何本書かなあかんのやろ。まあいいや。ネタはまだまだあるもんね。
という訳で次は「乳母車と棺桶」という曲について書きます。
それではまた。

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