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本当に"プロとして恥ずかしい"ことは何か?

こんにちは、カラガラ(@kara_gara)です。

先日こんな記事を読みました。

ここでふと疑問に思いました。それは…


プロとしてって言葉のハードル高すぎじゃない!?!?!?


ということです。

この「プロとして恥ずかしい」という言葉は、プロ野球では当たり前とされるプレイから逸脱した行為をした際に使われることが多い印象です。
走塁ミスをする、序盤から大量失点をする、複数回エラーをするなどなど、色んな失敗に使える便利な言葉ですね。

しかし、その前提は正しいのでしょうか?

プロとしてとはいいますが、どれだけ凄いバッターでも10打席で4本もヒットを打てません。投手が捕手の構えたところに投げられないなんてことはザラですし、代走のスペシャリストでも盗塁は失敗します。

なにが言いたいかというと、

「野球は失敗が前提のスポーツなんだから、失敗するたびに恥ずかしいなんて言ってたら競技として成り立たないのでは!?
試合でのミスではなく、もっと前提のところでプロとして恥ずかしいことを考えるべきでは!?

ということが言いたいのです。


余談|私の考えるプロとしてあるべき姿

あなたの考えるプロとしてあるべき姿とはどんなものですか?

私の考えるプロ野球選手、ひいてはプロスポーツ選手というのは、

スポーツを通じて己の人間性の限界に挑戦する人

だと思います。


試合に勝つことはもちろん重要です。ですがそれはあくまで表面的な目標にすぎません。
最終的な目標は、

自分や仲間とともに、人間の限界に挑み、生命の力をたぎらせる

ことです。

昔はこれが部族間の争いや暴力、戦争などで行われてきました。それが今はスポーツで行われているわけです。

金が動いて経済が回って沢山の人が熱狂して元気になって それでいて!人があんまし死なない!(黒尾鉄朗)
出典:『ハイキュー!!』

僕はハイキュー!!の黒尾のこの発言が、スポーツというものの本質を得た発言だと思います。


というわけ気を取り直して、本当に"プロとして恥ずかしい"ことは何か? について考察していきたいと思います。

先に結論を言うと

①心身が不健康
②学習能力がない

③自己中心的

こういった選手がプロとして恥ずかしい選手です。


①心身が不健康

・オフに意図せず体重が増えてしまった選手
・シーズン中に極端に痩せてしまった選手
・練習のしすぎで怪我をする選手

こんな選手の話を聞いたことがあると思います。

心身が不健康というのは、風邪のような病気のことを言っているのではありません。

ここで言う心身が不健康とは「ベストに近い体調を維持できないこと」という意味です。

具体的に言えば、
・常に寝不足
・体重が重すぎるor軽すぎる
・運動しなさすぎorしすぎ
・なにをやるにも気力が湧かない
などといった状態のことを指します。

当たり前ですが、心身が不健康な選手は試合でもパフォーマンスを発揮できません。体調を整えることはサラリーマンにとっても重要ですが、スポーツ選手のように日々過酷な状況で高いパフォーマンスを求められる人々ではより重要です。

では、プロ野球選手はどのようにして心身を健康にしていけばいいのでしょうか?私が思いつくところですと…

・球団スタッフや選手にアドバイスを求める
・パーソナルトレーナーなど専門家を雇う
・体調管理法を自分で勉強する

といったところでしょうか。

例えば私の応援する中日ドラゴンズの福谷選手は、書籍などで学習しつつ、普段通うクリニックのスタッフのアドバイスもノートにメモしています。こういった姿勢で心身の健康に取り組んでいけば、自分が出せる最高のパフォーマンスで試合に臨めるので、結果もついてきやすいでしょう。


②学習能力がない

・同じミスを何度も繰り返す選手
・デッドボールになり乱闘を起こす選手

頭が悪い選手は成長できません。

現代社会では知性がより重要になってきています。そして、頭がいい人ほどどんな仕事でも成功をおさめやすいものです。

そしてプロ野球という世界でもそれは同じ。というかそもそも野球ってルールが複雑ですし、プロは毎年のように新しい選手が出たり入ったりしていますし。

ちなみにここで言う頭が悪いというのは、単純に学校の勉強ができないという意味ではありません(それも大事ですけどね)。

頭が悪いというのは
・他人と協力することができない
・感情に行動が左右される
・コミュ障
・順応性がない

といったものです。最近流行りの言葉で言えば、ソフトスキルとかが近いかもしれませんね。

では選手はどうやって頭をよくすればいいのでしょうか?私の思いつくものだと…

自分の思考の偏りに気づく
自分の感情を察知できるようになる
コミュニケーションの技術を磨く

といったところでしょうか?

さらに欲を言えば、個々人での取り組みを球団内で共有できるとベスト

2018年のヤクルトの秋キャンプでは、3分間スピーチという取り組みがされていたそうな。
みんなで新しい情報を交換し合う作業に時間を費やすチームほど、全体的に作業を達成する能力が高かったなんて研究もありますし、このような取り組みがより進んでいくと良いのではないでしょうか。


③自己中心的

・新人のクイックにキレるベテラン選手
・怪我をした選手のことを元選手とよぶ監督

自己中心的な人物はチームの戦力を下げます。

自己中心的な人とは「自分の利益のために他人を操ったり害を与える人」のことです。

プロ野球選手は個人事業主です。彼らは常に少ない出場選手枠を争うライバルでもあります。ともすれば、自己中心的な考えに陥りやすい環境に常にさらされているわけです。

しかし野球はチームスポーツです。誰かのミスを誰かがカバーする。よりよいチームになるために何が必要か意見しあう。自分が知った価値ある情報をチーム内で共有する。そうやって強い球団は作られていくものでしょう。

であるからして、選手は自己中心的な行動ではなく、利他的な行動を取らなければいけません。最近はそんな本が売れたりもしていますね。

ではどうすれば利他的な行動を取る事ができるのでしょうか?思いつくところですと…

・武道を習う
・ヨガを習う
・大自然や宇宙などに畏敬の念を抱く
・自己犠牲をテーマにした作品に触れる

といったところでしょうか。チームのみんなで映画鑑賞とかしたら、単純にチーム内の空気がよくなりそうですし。


まとめ

・最高の体調を維持する努力をせず
・学ぶ力や意志もなく
・常に自分のことばかり可愛がっている

というような選手こそ、プロとして恥ずかしいのではないかというお話でした。

以上参考になれば幸いです。私自身も恥ずかしくない仕事ができるよう日々精進したいと思います。ではでは。

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