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(雑談)「性格が悪い」は悪口にはならない

電車に乗っているとき、近くの席で大学生らしき女の子が「○○は本当に性格悪いよね、提出1日ぐらい遅れたって許してくれるじゃん普通は…」っていう話を友達らしき人としているのが聞こえてきました。色々ツッコミどころのある会話だなと思いますが、細部はいったん置いておくとして、この「性格悪い」という言葉。この言葉、学生時代や会社員時代、私もよく使っていましたが、今思えば結局のところ、なんの悪口にもなっていなかったよなって思うのです。

たとえばちょっと気に入らない上司がいたとして、あの上司性格悪いよなって悪口を言ったつもりになっていたとしましょう。でもその相手は、すくなくとも自分より会社の中で何年も働いてきて実績があるわけで、社内で信頼されているから上司が任されているわけで、他の上司やもっと上の役員等からは好かれているかもしれません、実はゴルフが上手かったりとか飲み会で盛り上げ上手だったりとか、今の自分からは見えないところでめちゃくちゃ評価されている人かもしれません。

つまりそこでいうところの「性格悪い」は、「それってあなたの感想ですよね」ってこと。自分の主観で上司を見たときに、自分にとって都合が悪いとか、自分と合わない部分があるとかで、その部分を指して「性格悪い」と「思っている」だけであって、その一言があったところでその人自身の評価が下がったり、収入が下がったり、社会的地位が下がったりすることは一切ないのです。

場合によっては上司の側からも嫌われているかもしれません。嫌っている相手から「性格悪いですね」って言われたら、そりゃあそうでしょう嫌いなんだもん、って思われて終わりかもしれません。なんなら上司と部下の関係は1対多の関係ですから、そのうち一人から性格悪いと言われたところで、実際のところ無風ということも多いでしょう。

もちろん誰に対しても意地悪な人は実際いると思いますが、すくなくとも上司だったり先生だったり、芸能人だったり配信者だったり、政治家だったり企業家だったり、何らかの実績があって地位があって、どこかしらから評価されていたり必要とされている人に対して「性格悪い」は、何の悪口にもなっていないよね、と思います。言ったところで「うるせぇこちとら10年会社で努めてきて取引先との関係も良好で社内からの評価も高く給料もそれなりにもらえていて昇進も近いぞ家庭が充実していてそれなりに良い車に乗っていて暖かい家があって土日は趣味仲間とゴルフに行ったり釣りにいったりして充実しているし投資信託も順調に積み立てていてわりと老後も安泰だと思ってんだぞ」と言い返されたら、自分の小ささを確認しただけで終わってしまうのが関の山です。

性格の良し悪しなんてのはつまるところ相性問題でしかなく、そんなことをあーだこーだー言うぐらいなら、とっとと肩並べられるだけの実績を積むか、距離を置いたほうがいい、というふうに最近は考えるようにしています。なんなら性格なんてちょっと悪いぐらいが人間らしくてちょうどいいでしょう。だいたい冒頭部分で、電車の中でたまたま聞こえてきた大学生?の会話をわざわざ引用してきて、その内容についてあーだこーだ言ってる私も相当だぞ、と。(それにしても『提出1日ぐらい遅れたって許してくれるじゃん普通は』は、無限に味がしますよね…w)

見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

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