見出し画像

(鉄道趣味)普通列車が好き

鉄道路線には、様々な列車が走っています。新幹線、特急列車、貨物列車といった長距離を高速で結ぶ、大量輸送を使命とする列車は存在感もあり、その路線の「主役」といって間違いないでしょう。それだけに、新幹線が開業して並行する在来線から特急列車が消えると、鉄道マニアや沿線の方からは「寂しくなったね」という声が聞かれることも多々あります。

一方で普通列車は、そういった特急列車や貨物列車等からすると地味な存在なのかもしれません。高倉健主演の映画「鉄道員」では、そんな普通列車を運転する乗務員の口から「みんなアッチさ、観光用のリゾート列車がいいんだよ。普通列車なんざ、だれも見向きもしない」というセリフがありましたが、実際そんなところ。

ある路線から特急列車や貨物列車がなくなるとき、無くなる間際にはマニアも殺到しますが、いざ無くなってしまうと見向きもされない。それが普通列車なのです。

しかし、普通列車には「日常」が乗っている。そんな「日常」を感じられる普通列車が、私は大好きです。

『青春18きっぷ』という、全国の普通列車・快速列車が乗り放題になる切符があり、これを使って西日本を旅行したことがあります。小さな駅から思いのほかたくさんの高校生が乗ってきて車内が賑やかになったり、県境の駅を過ぎると車内で聞こえる方言が変わったり。旅先の「日常」を感じることができ、あぁ旅をしているんだなという感覚になる。そういう体験、特急列車や新幹線ではできません。

海外でも同じです。国境を越える普通列車に乗ってみたら、国境を越えて通勤している多くの人々がいることに気づきました。地方のローカル線では車掌さんが鼻歌を歌い、誰もいない駅にたむろするちょっと怖い人たちを見かけることもありました。そんな日常が包み隠さず感じられるのが、普通列車の良さだと思うのです。

画像1

画像2

画像3

画像4

特急列車や貨物列車が廃止されても、路線自体がなくなることはありませんが、普通列車がなくなるときは、その路線自体が消滅することを意味します。そういう意味では、普通列車は鉄道路線にとって、ある意味ではもっとも大事な列車なのかもしれませんね。黒幕と言っても過言ではないでしょう。

そういうわけで、普通列車が好きという話でした。
普通列車の旅、楽しいですよ。今はまだ難しいかもしれませんが、時が来たら普通列車旅、やってみてください。

見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!