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(雑談)二重チェックの弊害?と私の対策

「現場猫」が面白くて、一時期Twitterでよく見ていました。中でも、からあげのるつぼ氏(@karaage_rutsubo)の現場猫シリーズは、主に建設現場や工事現場「あるある」を猫に例えてユーモラスに描いた作品群ですが、なかなかに皮肉の効いたものも多くあり、かつ他業種でも言えるようなクスっと笑える状況が多々あって、Twitterを観ていた頃は、毎日更新を楽しみにしておりました。

その作品に、二重チェックの弊害を描いた作品がありました。工事現場のようなところで、完成後に担当者、上司、元請の順に確認を行い、チェック項目を埋めていくというものですが、

担当者は「あとで間違ってたら上司から何か言われるから、ヨシ」
上司は「担当者がヨシって言ってんだから、ヨシ」
元請けは「現場がヨシって言ってんだから、ヨシ」

といって、結局誰もまともにチェック項目を見ないまま、エラーが流れていってしまうという状況が描かれていました(文字にするとアレですが、イラストは1枚でめちゃくちゃ笑えるものになっていました)

これって実際、あるあるですよね。私自身も、現場ではありませんが、これに近い経験をしたことがあります。新社会人だった頃、調書を書いて先輩とマネージャーにそれぞれ見てもらう必要があったのですが、まぁ間違っていたら後から何か言われるだろうと40点ぐらいの完成度で提出したところ、それがそのまま流れていってしまい、最後社員さんのチェックが入った段階で「なんだこれは!」と大目玉を喰らってしまったのでした。

互いに信頼していると言えば聞こえがいいですが(笑)これではチェックリストであったり、複数人で確認している意味がないわけです。

ですから、私自身は自分が何かをチェックするとき、特に外に出すような資料や、重要な案件で確認する立場にあるときは、常に「自分が最後の砦」だという気持ちで、しっかり確認するようにしています。細かすぎるとアレなので塩梅はある程度考えつつですが、私の後にさらに上の立場の人や第三者の再チェックが入るような場面であっても、私が最後の番人のつもりで集中してチェックするようにしています。

こういうスタンスで居ると、そもそもの提出されてくる資料や成果物の段階で、かなり完成度が高くなります。逆の立場を想像するとイメージしやすいですね。あの人はちゃんと見る人だから、後で何か言われるから、ちゃんとしておかないといけないな、と私なら思うでしょう。もちろん逆(ちゃんと見てくれるから、安心して手抜きしよう、というパターン)もあるかもしれませんが、それはそれでチェック段階で発見できるから、問題にはならないです。チェックしている私はイライラしていると思いますがw

また何より、さらに上の立場の人や第三者の再チェック時に、私が説明できるようになります。これ結構大事なことだと思うんですね。中間管理職的ポジションに立ったばかりの人あるあるだと思いますが、下から上がってきた資料とか報告書を上に見てもらっているとき、上の人がポロっと「これってなんだったっけ?」と口走った内容が、わからないという状況です。なぜなら、自分が直接触ったわけじゃないからね。で、適当な説明をしたり嘘をついたりするのは最悪なのですが、そういう状況にならないためにも自分のところにまわってきて誰かのところに行くものは、少なくとも、自分が説明できるぐらいの理解はしておきたい。そのためには、チェック段階で、自分がイチから作業したかのように事細かに内容を見て、自分ごとにして、説明できるようにしておく必要があると思うのです。結果としてそのぐらい理解を深めることで、ちょっとした違和感や疑問が浮かんできて、担当者に的確な指示が出せるようにもなりますしね。

こういう意識、私は正直会社員時代は全くもっておらず、70点が至高!あとの30点は上司に言われたら直す!というスタンスで物事を見ていました。独立して、自分が個人事業主になってからですかね。ダブルチェックをしてくれる人もいないし、間違っていれば全責任は自分に降りかかってくる。そういう状況になって初めて、資料や報告書は限りなく99点に近いものを作ろう、チェックにまわってきたら99点を100点にしよう、という意識で仕事に取り掛かれるようになったように思います。

もちろんそういう状況はめちゃくちゃストレスですので、前々から言ってますが、独立や開業は本当に目的が無い限りは、とくに若いうちは絶対におススメしませんが(笑)会社にいるから、周りに助けてくれる人が居るからと言って、後で何か言われるだろうというスタンスで居続けると、いつか大きなことにもつながりかねませんので、気をつけたほうがいいでしょう。

という、時期を考慮した?新社会人向けっぽいお話でした。見出し画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました、ありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!