新しいクロームブックがやって来た【Linuxユーザー向け:Gimp/VSCode インストール 編】
本記事の概要
概要
『新しいクロームブックがやって来た』は以下の3回に分けて書いていきます。
【一般人向け:英字キーボードの洗礼 編】← 前回
【Linuxユーザー向け:Gimp/VSCode インストール 編】 ← いまココ
【エンジニア向け:Node.js/Vite インストール 編】 ← 次回
今回は、クロームブックへLinuxコンテナを導入し、その中に「Gimp」と「VSCode」をインストールしていきます。
● Gimp
画像編集にて、四角枠やテキスト挿入が出来る。
● VSCode
アウトライン機能や自動保存が出来る
・アウトライン機能
文章は長くなると、移動も大変になります。
そこで、見出しごとの目次のようなものをサイドメニューに表示し、それをクリックすると対象見出しに移動出来れば便利です。
・自動保存にする
手動保存だと面倒だし、何より保存し忘れて、今までの編集が消えてしまう等のリスクがあります。
そこで「自動保存」という機能を使います。
うれしいお知らせ
前回の
ですが、何とnoteマガジンの
『買ってよかったもの(ガジェット) 記事まとめ』に掲載されました📝
『noteマガジン』のアカウントからも見れる
どの辺りが評価されたのだろう❓
英字キーボードがツボにはまったとか(笑)
Linuxコンテナを導入する
Linuxコンテナを導入しましょう。
前回の記事でも説明しましたが、ここで言うLinuxコンテナとは、Crostini(ChromeOSのLinux仮想環境)を指します。
「設定 - 詳細設定 - デベロッパー」での設定を試すことに『Linux 開発環境を』オンにします。
「オンにする」ボタン押下
『Linux 開発環境をセットアップする』で「次へ」ボタン押下
・ユーザー名
デフォルトではアカウント名となります。
アカウント名のままでも良いのですが、ここでは「test」にします。
・ディスクサイズ
Linuxコンテナのディスクサイズは各自クロームブックの空き容量次第。
「C425TA」の場合では、ストレージが64GBなので、今回は『 推奨(10.0 GB)』のまま「インストール」ボタン押下します
『 Linux をインストールしています… 』と出るので数分待つ
インストール完了すれば、ターミナルが立ち上がります。
また、ランチャーの一番下の方に「Linux アプリ … 」が追加されてます
これをクリックすると「ターミナル」アイコンがアップされ
「ターミナル」アイコンをクリックすると
メニューっぽい画面がでてきます。
Linux - penguin あたりをクリックすると
ターミナルのウィンドウが立ち上がります
上の方の「+」ボタンクリックで、新規タブで立ち上がります
ブラウザのタブのように、複数の切り替えが出来るわけです
cat /etc/os-release
OSの情報を見てみる
Debian 11 (bullseye) となります(本記事執筆時点)
pwd
カレントディレクトリの確認
インストール時にユーザー名「test」としたので、HOMEディレクトリはここになる。
ここから「Gimp」と「VSCode」をインストールしていきます。
その前にパッケージ管理のコマンドをアップデートし
sudo apt-get update
apt-get のアップデート
Gimp
Gimpをインストールする
sudo apt-get install gimp
「Gimp」をインストール
目にも留まらぬ速さで、ログメッセージが流れていきます。
何か聞かれたら、とりあえず「Y」(はい)で進める。
まあ、駄目だったらやり直せば良いだけ。
もっとも、今回は ” 253MB使うけど大丈夫っすか❓ ” という質問なのが一目瞭然なんですけどね。
しばらく、ログメッセージ流れます。
ていうか、長い。数分掛かった。
終わるとこんな感じ
ランチャーを確認してみると
Gimpがインストールされているぞ💡
Gimpを立ち上げる
すっげー😳
こんな本格的なツールがフリーだなんてありがたい。
先のほどのランチャーのキャプチャ画像を編集してみましょう
なおファイル名はlauncher.pngとしておいた
ああそういうことか
編集したい画像ファイルは、Linuxコンテナ内に持っていく必要がある
とはいえ、Crostiniの場合、簡単に出来る。
先程のLinuxコンテナ導入後には「Linuxファイル」という場所が出来ているので、ここに画像ファイルをコピーする。
そうすると、ユーザー名「test」の場合、そのHOMEディレクトリである /home/test にコピーが出来る
これで画像ファイルをGimpから開くことが出来る
いいですね〜、素晴らしい
「赤い四角枠」を付ける
「赤い四角枠」を付けましょう
パレット色のデフォルトは「黒」なので「赤」にします。
左メニューのパレットをクリック。
こんな感じで「赤」に設定
黒 → 赤 へとなる
上段の左から2番めの四角をクリック
こんな感じで対象を囲んで
メニューの「Edit」から、この「Stroke Selection」で
このように設定すると
赤い四角枠が入る
「テキスト」を挿入する
テキスト挿入をしましょう
左メニューの「A」アイコンをクリック(画面でいう左上)
こうなるので「あいうえお」と入力したいのだが
日 本 語 が 入 力 出 来 な ー い 😂
日本語を入力出来るようにする
fcitx-mozcをインストールする
これは、C425TAが英字キーボードだとかは関係なく、Debianの環境的な問題となります( もちろん、Debianにも色々な種類があって一概には言えませんが … )。
とはいえ、Crostiniの場合、日本語入力メソッドをインストールして、設定するだけで解決できます。
ここでは「fcitx-mozc」という日本語入力メソッドをインストールしたいと思います。
sudo apt-get install fcitx-mozc -y
fcitx-mozcをインストールする
fcitx-configtool
fcitx-configtoolを開く
(※ 注意:散々嵌った後から気づいたのですが、fcitx-configtool の前に fcitx を実行する必要があります。実際の臨場感を出したいので、記事としては失敗例としてこのまま進めていきます )
空白ですね。これは、あやしい …
何かエラーが出てるし
てか、何この「GDBus.Error」って❓
sudo apt-get remove gnome-calendar
グーグル先生に聞いたたどり着いたサイトから、出てきたコマンド。
試しに gnome-calendar を削除してみたらって、やつですね。
まだ直らない
sudo apt-get install -y gnome-keyring
このコマンドは、クロームブックのLinuxコンテナに「VSCode」をインストールする記事でよく見かけるもの。
要は「Gnome Keyring」というキーリングツールをインストール。
関係あるかもしれない、試してみよう。
まだなおらない
sudo apt-get remove fcitx-mozc -y
一旦、アンインストールする
sudo apt install fcitx-mozc
「 apt-get 」でなく「 apt 」の方でインストールしてみるテスト(とりあえず sudo apt update はしないまま)
fcitx-configtool
で、もう一度試す
やっぱだめか。
もう、心が折れそうです orz
再度、いろいろと技術系サイトを徘徊して情報収集をすると
ランチャーの「Fcitx」のクリックからとありますね。
先ほど fcitx-mozc をインストールした段階で出来たもの。
ランチャーの「Fcitx」をクリックしてみる
・・・
・・・
・・・
特に何も起こらない。
一応、起動はされているのでしょうね。
まあここで再度
fcitx-configtool
エ ラ ー が 起 き な ー い ✨
しかも「Keyboard - English(US) English」の表示もされているぞ💡
そうなんです❗
そもそも「 fcitx-configtool 」の前に「 fcitx 」を実行すべきなのです。
Fcitx本体を起動せずに、Fcitx設定ツールだけ起動しても、そりゃあ駄目だわな🤣
こんな、しょうもないケアレスミスの解決に2時間近く掛かったわ(笑)
Input Method 画面で、下メニューの「+」ボタン押下
色々出ている〜😳
これ、エラーが出ていた時は何も出なかったんです。
「Only Show Current Langage」 のチェックを外し
サーチ欄に「Mozc」と入力すると
「Mozc Japanese」が出てくるのでOKを押す
「Mozc Japanese」が追加されているので
「Keyboard - English(US) English」を選択し、下メニューの「ー」ボタンで削除する
ターミナルが再起動された時でも、反映するように環境変数を設定しましょう。
ここでは、以下のコマンドで .profile (ログインシェルの終盤候補)に設定します。
echo "fcitx > /dev/null 2>&1" >> ~/.profile
cat .profile
一応、確認
これにより、ターミナルが再起動された際に fcitx コマンドが実行されるようになります。
さっきの続き
いやはや、長い戦いだった。
Gimpで日本語入力出来るか試してみましょう。
今度こそ、今度こそ …
・・・
・・・
・・・
日 本 語 の 入 力 が 出 来 た じ ょ ー 😭
教訓
ちょっと愚痴を言っていいですかね。
まずね、中途半端にFcitx設定ツールだけ起動しちゃうのがいけないんですよ。
起動せずに ” Fcitx本体が起動されいてません ” 的な分かりやすいエラーを吐いて欲しかったわ〜。
それが、中途半端に設定ツールが起動できちゃって、エラーもマニアックなもの吐くしさ😒
ちょっと一息
腹がへったので、ちょっと一息🍔
VSCode
VSCodeをインストールする
●Gnome Keyring
sudo apt-get install -y gnome-keyring
まず、クロームブックのLinuxコンテナに「VSCode」を入れる場合、まず「Gnome Keyring」というキーリングツールをインストールします。
公式にも色々書かれてます。
( もっとも、私の場合は、先ほど「Gnome Keyring」のインストールは済ませましたが )
●CPUアーキテクチャ
VSCodeですが、Debian用に .debパッケージ が用意されてます。
CPUアーキテクチャ別となるので、あらかじめ確認しておきま
lscpu
「 Architecture: x86_64 」
なので『 amd64 』に該当します。
●ダウンロード
にアクセス
amd64( C425TA の場合)なので .debパッケージの「 64bit 」をクリックでダウンロードします。
●インストール
ダウンロードされた .debパッケージ をダブルクリック
「インストール」をクリック
「OK」をクリック
インストールが完了すると、ランチャーにアイコンが追加される
起動させましょう
初回起動時には「Get Started」なるタブが開かれてます
簡単なチュートリアルです。これはテーマ選択。
こういうのもある。
Web系ファイルの説明もあります。
ちなみに App.tsx の「.tsx」拡張子は、ReactのJSX記法のTypeScript版。
テキストファイル
テキストファイルを作成してみましょう
File - New Text File で新規作成
タブには「Untitled-1」となっている
「Ctrl + S」での保存時にファイル名を付けます
「 test.txt 」とでもしておきましょう。
「Save」ボタン押下で保存します
日本語入力は、さっきのGimpで対応済みなのでばっちりだぜ👍️
アウトライン機能
先程も説明しましたが、文章は長くなると、移動も大変になります。
そこで、見出しごとの目次のようなものをサイドメニューに表示し、それをクリックすると対象見出しに移動出来れば便利です。
●拡張機能をインストール
『 Markdown 』という拡張機能をインストールしたいと思います。
左サイドバーの拡張機能ボタン押下
拡張機能の検索欄が開かれるので
「 markdown 」と入力、結果一覧より『 Markdown 』を選択
『 Markdown 』がインストールされます
「Plain Text」をクリック
形式一覧が出てくるので
「Mark down」を選択
「Mark down」になる
Markdown記法が使えるようになります。
「Ctrl + B」でサイドメニューを開く
「OUTLINE」をクリック
「# 」(シャープと半角スペース)を先頭につけると、見出しとなります。
ポメラのアウトライン機能でいう「.」(ピリオド)に該当
※ VSCodeの場合、シャープの後に半角スペースも入れる点に注意
こんな感じです
階層を開く
階層は、シャープの数で調整。
機能検証のため、適当に長文
アウトラインの「小小見出し1-1-1」クリックで、エディタの該当箇所に移動します。
「小見出し2-1」クリックで、見出しワープだぜ❗
ライターや作家にとっては必須の機能ともいえよう。
自動保存にする
では、自動保存にしましょう。
上部メニューより File - Preferences - Settings の順でクリックし、設定画面を開きます
( ※「Ctrl + , (カンマ) 」でも可 )
Search settings 欄に「auto save」と入力
自動保存の設定欄が表示されます
この off の部分をクリックすると選択リストが出ます
off : 自動保存をしない(デフォルト)
afterDelay : 編集後「Auto Save Delay」で設定したミリ秒経過後に自動保存
onFocusChange : エディタからフォーカスがはずれた時に自動保存
onWindowChange : ウィンドウからフォーカスがはずれた時に自動保存
ここでは「afterDelay」を選択します。
その下に「Auto Save Delay」項目があり値が 1000 となっています(値は調整可)。
編集後、1秒(1000ミリ秒)経過に自動保存ということになります。
おまけ
いや〜、ここまでお読みいただきありがとうございます。
トマトナーラは、いかがでしょうか🍅🧀🍝
次回は【エンジニア向け:Node.js/Vite インストール 編】乞うご期待❗
【辛島信芳の著書】
IT技術などに興味のある方は、是非ご覧になってください。
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