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第一印象って当てになる?

「この人、怖そう!」
「ムスッとして感じ悪〜い」
とか?
初めて会った時の『第一印象が悪かった人』って居ますよね。

今回は、私にnoteを勧めて下さったヨッシーさんが出されたテーマ
「新生活の思い出、エピソード」
について書いていこうと思います。

私が23歳だった頃のお話。
当時東京に住んでいた私は、関東の他県にある劇団に1ヶ月間の客演という形で行くことになりました。

大きなキャリーケースを引っ張って、東京駅から電車に乗り込みました。
初めての場所に、1人で長距離移動…元々方向音痴だし不安でいっぱい。
電車窓から流れる景色は、都会の高いビル並みから段々と山や田園風景に変わって行きました。
あまり覚えてませんが、多分ずっと文庫本読んでたと思います。

ようやく目的地の駅に着き改札口を出ると、劇団から来てくれた3人の団員さん達が出迎えてくれました。
20代後半くらいの男女お2人と、アイドル系っぽい男の子が1人。
男女お2人(Aさん、Bさん)は、にこやかな笑顔でとても優しい雰囲気!
アイドル系の男の子(Cさん)は、斜に構えて常にカッコつけた感じ(笑)〜実際カッコ良かったけど!

車で劇団に到着して、団長さん、団長の奥様、劇団員やスタッフの方々とご挨拶を交わして〜
寮に移動した後、私の部屋を教えて貰いました。
が!!!
「◯◯さん(私)は、Cちゃんと同室だからよろしくね。Cちゃんも客演員で20歳だから、一番年齢も近いでしょ」
………えーーーっ!

男の子だとばかり思っていたCさん、女の子でした〜(笑)
当時まだジェンダーレスという言葉も無かった(知らなかった)頃で。
だって見た目だけじゃなく、声も言葉遣いも男の子そのものでしたからっ!

私がCさんに抱いた第一印象
「なぁんかカッコばっか気にして澄ましてる子だなぁ」
Cさんが私を一目見た時の第一印象
「ぶりっ子みてぇ…合わねぇな」
そんな私達でしたが。
(後で段々と分かって来ましたが〜性格的には実際は私達、全く逆だったかも?)

1ヶ月間の客演期間を終えて、私は東京に戻りました。
その数ヶ月後に1年間のロングラン舞台出演のため、またその劇団に行くことになりCさんとも再会。
お互いにあれほど第一印象の悪かったはずの私達は、共に生活し舞台で仕事をしていく中で理解し合い遠慮なく喧嘩もしながら、他の誰とよりも仲良くなりました。
体調の悪い時も支え合い、親友、姉妹…家族のような大切な存在に!
第一印象が悪い程、それがひっくり返った時には深い絆が生まれます。

この時の「第一印象は当てにならない」は、その後の人生でも何度も経験することになります。
第一印象があまり良くないなぁと思う人に出会った時ほど、それを覆してくれそうな期待にワクワクするようになりました。

人生、そして人間関係って『意外性・ギャップがあるから面白い』んですね!

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