読みもの「観智院 五大虚空蔵菩薩の鳥獣さんたち」

＊

家族で
京都にある東寺に
立体曼荼羅を見に行った。

当時小学2年の娘と、夫と、私。

小学校低学年にはいぶし銀が過ぎる
目的地のようにも感じるが

いえいえ、大丈夫。

他ならぬ娘自身が
立体曼荼羅の本物を見るのを
大層楽しみにしていたのだ。

NHK Eテレで放送している
「びじゅチューン」の
「立体曼荼羅マスゲーム」という曲が
大好きだからだ。

5月なのに夏のような日。
お堂の中はとても蒸し暑かったが

大迫力の立体曼荼羅に圧倒され
私たちは
しばらく時が止まったように見入った。

立体曼荼羅が作られた当時の
気配がまだ満ち満ちているから

時はある意味
本当に止まっているのかも…
そんなことを考えた。

＊

長くなりましたが
ここからが本題。

東寺の隣（同じ敷地？）に
観智院という小さめの建物を発見。

この建物なんだろうね？
という感じで

気になってしまった我々家族は
ゾロゾロと拝観することに。

そこで我々は五大虚空蔵菩薩に
出会ってしまったのです。

＊

おおお…

迦楼羅、孔雀、馬、象、獅子に乗った
五大虚空蔵菩薩さまたち。

鳥獣さんたちの雰囲気が
なんというか、
キュートな感じ…

言葉にしがたい感覚を胸に
黙って見つめていると
ついに
夫が口を開いた。

「どこかゴレンジャー感がある。」と。

そうだ。

横一列にバーン！と並んだこの感じは
まさにゴレンジャー的。

だけど
今まで見聞きしたヒーロー達の中で
一番おだやかで、静かで
かつ
間違いなく最強のレンジャーだろう。

＊

観智院、とっても良かったです。
（あの宮本武蔵が描いた絵もあるよ）

京都に行ったら
また行きたい！